こんにちは、Atsuです。
今回は、英語を勉強していく上で気になる「ネイティブ英語を目指す必要ってあるの?」という話をしていきたいと思います。
オーストラリアのBIG4で働いている私ですが、ここでは実に様々な国の出身である同僚や上司と一緒に働くことになります。英語のネイティブ・非ネイティブである彼らとコミュニケーションを取る中で感じた私の経験を踏まえて、「ネイティブ英語の必要性」についてお話ししていきます。
Contents
【定義】そもそもネイティブ英語って?
まず、ネイティブ英語の必要性についてお話しする前に、ネイティブ英語の定義について整理しておきます。ここでは簡単に話を進めるために、
英語が第一言語の国(アメリカやニュージーランド、カナダ、オーストラリア)で生まれた育った人が話す英語
とすることにします。国の間でアクセントの違いや英語表現の違いもありますが、ここでは「ネイティブ英語」というくくりで一緒にします。
【あえて断言】ネイティブレベルの英語は必要ない〜問題なくコミュニケーションできる
さて、早速結論ですが、ネイティブレベルの英語を身につける「必要はない」です。
そもそも英語を話す目的(今回はスピーキングにフォーカスした話)によって必要性の有無は変わって来るので、英語を話す役割・目的というのを
自分の考えを相手に正確に伝えるツール
と定義させてもらいます。
英語の役割を上記の定義と仮定した場合、「ネイティブレベルの英語を目指す必要はない」というのが私の経験を通した結論です。結構強めな物言いに聞こえるかもしれませんが、これが私の結論です。
というのも、ネイティブと全く同じワードチョイス(ネイティブの中でも、もちろん選択する語彙・発音は異なりますが、今回は幅をもたせた定義で話しています)でなくても、相手に正確に物事を伝えることは可能であり、故にコミュニケーションツールとして使うのであれば全く問題ないと考えるからです。
フランス人の上司が中心になって議論する職場
この考えに確信を持つようになったのは、様々なバックグラウンドを持つ同僚で溢れる私の職場の環境が影響しています。今の職場の同僚にはオーストラリア人やアメリカ人もいれば、いわゆる非ネイティブ(中国人やフィリピン人)もたくさんいます。
例えばこないだまで仕事していたチームの上司はフランス人でした。フランス人のマネージャーを中心に、会計上の複雑な問題点と、どういう解決手段を取らなければいけないのかという話をしました。彼はフランス出身ですので、いわゆるフランス訛りの英語を話しますし、ワードチョイスや話の組み立て方も、ネイティブのそれとは異なっています。
じゃあ、私たちの中で何か問題が生じるかというと、全くそんなことはないんです。周りの人たちは彼の言っている問題点や解決に向けた議論を理解できます。それも正確に、かなり密なレベルで言いたいことを理解しています。
非ネイティブの中にもレンジ(範囲)がある
フランス人の上司を非ネイティブと形容し、コミュニケーションに不足はないと言いましたが、もちろん非ネイティブの中にも正確な情報伝達が「できる・できない」があります。私が英語を勉強してまだ1、2年の頃は「自分の言いたいことが言えない」、「相手の言っている英語がイマイチ理解できない」ともどかしい思いをすることはしょっちゅうありました。
このレンジの部分にある英語力ではコミニュケーションにおいて障害が発生し、お互いの考えを共有できないので、「正確な情報伝達が可能な英語レベル」(先ほどの例で挙げたフランス人の上司の英語レベル)まで上げる必要があります。
・正確に情報伝達が可能
・正確な情報伝達が不可能
この上にネイティブというでレンジが存在します。
じゃあ、ネイティブレベルを目指す必要ってないじゃん、という結論になるんですが、私はあえてその上のレンジ、つまりネイティブレベルの英語を目指して勉強しているんですね。ネイティブと話したときに
と言ってもらえる状態を目指しているんです。
「あ、英語圏で長く話してるから英語上手なんだね。」ではなく、「違和感なくネイティブだと思ってもらえる状態」が私の個人的な目標なわけです。
ではどうしてここまで「ネイティブ英語が必要ない」と話してきたにも関わらず「ネイティブレベルの英語を目指す」のか。それでは「ネイティブレベルの英語力」を目指す過程で得られる気づき・メリットがあるからなんです。
ではその「気づき」とはなんなのか。
長くなってしまったので、別のページで「ネイティブレベルの英語を目指す中で得られる気づき」についてお話しします!