日常会話やプレゼンで、返答を考えているときなどに沈黙が続くと印象は良くないですよね。
そこでひとことつなぎ言葉(Filler)を挟むだけで、会話がスムーズになり、しっかりとした返答を考えられるようにもなります。今回は、ネイティブも頻繁に使っている便利なつなぎ言葉を10個ご紹介します。
つなぎ言葉(Filler)とは?
つなぎ言葉は、英語ではFillerと呼ばれ、会話の間をつなぐために使われる表現を意味しています。
まずは下記の動画をご覧ください。
動画の男性が何度も発していた"you know"は、Fillerの一つ。
"you know" は「ご存じの通り」と訳す場合もありますが、動画では言葉に詰まって「あの~/えーっと」という感じで使われています。
このように、会話の沈黙を防ぐために使われるつなぎ言葉がFillerです。
Fillerには、主に三つの役割があります。
- 会話の間をつなぐ
- 英語がナチュラルに聞こえる
- 文章の意味を強めたり弱めたりする
下記の会話文を読むと、Fillerへの理解がさらに深まると思います。
Fillerは赤字になっているので、着目しながら読んでみましょう。
A: "May I help you?"
A:「お客様なにかお探しのものはございますか?」
B: "Yeah, yeah...I'm looking for something like sunglasses."
B:「あ...はい、あの、まあ、サングラス的なものを探してるんですけど。」
A: "You mean sunglasses?"
A:「つまり、サングラスですか?」
B: "Yeah...you know, I mean...like...sunglasses."
B:「えーっと...はい、なので、あのー、まあ、サングラス的なものを。」
会話文から、Fillerが日本語の「あの/まぁ/えーっと/みたいな」のように、会話のつなぎ言葉として使われていることがわかると思います。
Fillerは言葉に詰まったときや断定を避けたいときに便利です。
ただし、Fillerの多用は相手にネガティブな印象を与えてしまうことも。
上記の会話文でも、Bさんが何を言いたいのかモヤモヤしている感じがありますよね。慣れると便利なFillerですが、使いすぎには気を付けましょう。
Filler10個厳選紹介!
日本語にもさまざまなつなぎ言葉があるように、英語にもたくさんのFillerがあります。
今回は、私がネイティブと会話をしていて、頻繁に聞くFillerを10個ご紹介します。
- 1. uh / umm
"uh"と"umm"は、回答に困っているときや返答にためらいがあるときに使えるFillerです。Uh... what I was gonna say was umm... Sorry I don't remember. Forget about it.
うーん、、言おうとしてたのは、、えーっと、、ごめん、思い出せないや。忘れて!
- 2. well
"well"も次の言葉を考えているときに、間をつなぐことができるFiller。
「うーん/えーっと」のように、少し間を置きたいときに使えます。Well... I know where you are coming from, but I still don't agree with you.
そうね、なんでそう言うのかはわかるけど、まだ賛成してないよ。
- 3. you know
"you know"は、会話中に言葉が詰まったときに使われるFiller。
相手が知らない内容を話すときにも、"you know"は使ってOKです。日本語の「あの~/えーっと/ほら」などと同じように、つなぎ言葉として使われます。I started learning English when I was in high school, because you know, English is one of the most useful languages in the world.
高校の時に英語を勉強し始めたんだよね。
なんでかっていうと、まあ、英語は世界で一番便利な言葉でしょ。 - 4. like
"like"にはさまざまな使い方がありますが、ここでは2種類ご紹介します。一つは、断定を避けるための使い方。
「Fillerとは?」の会話文で、Bさんが"like sunglasses"(サングラス的なもの)と表現していましたね。もう一つは、"like/well/you know"のように、会話のつなぎとしての使い方。
下記の例文のように使えます。Like... I know there are a lot of good English books, but to me, hands down, Distinction is the best book ever.
えっと、いい英語の本がたくさんあるのは知ってるけど、自分にとっては間違いなく、Distinctionが最高の本かな!
- 5. kind of / sort of
"kind of"と"sort of"は、断定を避けて言葉の意味を弱めるときに使うFiller。日本語でも断定を避けるために「~みたいな」といった表現をしますよね。
"kind of"と"sort of"もそれと同じように使えるつなぎ言葉です。It's kind of like... English breakfast, but it's sort of like uh... you know, it's got a different flavour as well.
これはイングリッシュブレックファストみたいな感じだね。でも、そうね。なんか他の味もするよね。
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これはオリジナル英単語帳 Distinction 1 にも収録しています!
- 6. so
"so"は、それまでに話していたことを総括する場合などに使えるFiller。
日本語の「ということで/だから」などのように使えるつなぎ言葉です。So... this is how you can use 'so'.
ということで、こうやって'so'を使います。
- 7. I mean
"I mean"は、自分が発言したことを補足で説明したり、言い換えたりする場合などに使われます。I won't buy this.
I mean... I think this is a good coat, but actually this one is a little too big for me.これは買わないでおくよ。
えっとね、、これはいいコートだと思うんだけど、ちょっと自分には大きすぎるかな。
- 8. actually
"actually"は、「やっぱり/実際」という意味で使われるFiller。
語意を強めたり、弱めたりすることができるつなぎ言葉です。Actually... to me at least, Atsueigo is the best English channel.
実際、、少なくとも自分にとっては、Atsueigoが一番の英語チャンネルかな。
- 9. obviously
"obviously"は、明らかなことを話す場合に使われるFiller。
「いうまでもなく/誰が見ても/当然」といったニュアンスがあります。Obviously... Atsueigo is the ... No, I can't say this.
まあ明らかに、Atsueigoはいちばn、、いや、これは言えないや。
- 10 basically
"basically"は、日本語の「基本的に」と同じように使えるつなぎ言葉です。Basically... this is all about fillers.
まあ基本的に、、これがFillerです。
つなぎ言葉を上手く使って自然な会話に
ご紹介してきたように、Fillerには会話をスムーズにつなぐ潤滑油のような役割を担ってくれます。Fillerを上手く使うことが出来れば、会話の幅も広がりペラペラに話しているような印象も植え付けることが出来ます。
日常的な英会話ではもちろんですが、プレゼンテーション後の質疑応答などの場面でも上手く使えば、堂々と返答を考えることが出来るようになり、結果としてより良い返答に繋がるでしょう。
ご紹介したFiller以外にもさまざまなFillerがあるので、調べてみるとおもしろいかもしれません。
AtsueigoのYouTubeチャンネルでは、英語学習に役立つ情報をご紹介しています。
ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。