こんにちは、Atsuです!
TOEFLを勉強し始めると、まず、「単語が難しいな」と感じる人がほとんどだと思います。
私も初めてTOEFLを勉強し始めたのは大学2年生の頃だったのですが、「同じETSが作ってる問題でもTOEICとレベルが全然違う」と驚きました。それでもTOEFL専用の対策をし、大学2年生の頃26点、そして今では28点を獲得することができました。
具体的に私がTOEFL、特にリーディングに対してどのような勉強をしたのか、その方法をお話しします!
Contents
TOEFL iBTリーディングの概要を知ろう
まずは簡単にTOEFL iBTリーディングの全体像から見ていきましょう。
リーディングはTOEFL iBTの最初のセクションで、基本的には60分で3つのパッセージを解くことになります。1パッセージ700語前後で、解答しなければならない問題はそれぞれに12~14問あります。つまり、60分で45問解くことになります。
また、80分で4つのパッセージを読むように言われることもあります。
これは、ETSの研究目的で1つがダミー問題と呼ばれる採点されない問題であるケースがあるからです。つまりパッセージが4つある時はうち1つがダミー(採点されない)で、3つの時は全て採点されます(迷惑極まりないですね(笑))。
しかし 、どれがダミーかは見ただけでは分からないため、4つの問題が出たときも全て全力で取り組む必要があります。
TOEFL iBTのリーディングで必要な英語力
TOEFL iBTのリーディングで必要な英語力は、当然狙う点数によって異なりますが、満点を狙うような場合でも語彙に関しては<TOEFL iBT3800>をレベル4まで、文法に関しても高校文法でほとんどの場合対応できると思います。
高校レベルの英文法でオススメの参考書
これは私がTOEFL iBTで114点を獲得した時の英語レベルでもあります。
私がTOEFL iBT114点をするために行った勉強法はこちらをご覧ください。
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TOEFL iBTリーディングの具体的な対策とコツ
ここまででTOEFL iBTリーディングの全体像が掴めたと思うので、ここからは具体的なリーディングの対策方法とコツをご紹介していきます。
今回は時間配分や、問題文の先読みなど全体的にどうやって解いていくかについてお話しする戦略編と、一つ一つの問題のタイプを詳しく分析する戦術編に分けて解説しました。
早速みていきましょう。
TOEFL iBTリーディング勉強法~戦略編
問題を解くペースは1問1分20秒
まずは時間配分からお話します。
先ほども少し触れましたが、TOEFL iBTのリーディングは3パッセージの場合60分、4パッセージの場合80分で試験が実施されます。ということは、1パッセージ当たり約20分で解く必要があります。
そして1パッセージにつき問題が14問あるとすると、1問あたり20/14≒1.4分=1分20秒で解く必要があります。
もちろん問題のタイプによって必要となる時間は異なりますが、目安としては
くらいで解けるようになるとかなり余裕が出ます。
これは頭では分かっていても、実際に解くと1つの問題にこだわりすぎて時間がドンドン過ぎてしまい時間切れになる方がかなりの数存在するのが現実です。こうした事態が起きるのは、普段模試などで練習している時から時間をしっかりと意識して読んでいないことが原因であることがほとんどです。
このような時間配分によるミスを防げため、普段からしっかりと1問1分20秒というペースを意識して練習するようにしてください。
本文と問題文はどちらを先に読むか?
次は本文と問題文、どちらを先に読むかについてです。
これについてはかなり多くの方から質問を受けますが、私個人としては問題文を先に読みます。
もう少し細かく言えば、最初に見るのはタイトルです。パッセージのタイトルをみて、そこから頭の中でどういう内容の文章を読むことになるのかを推測します。例えば
(隕石の影響と恐竜の絶滅)
というタイトルがあれば、
「これは隕石が地球に振ってきて、その結果恐竜が絶滅したという話だなぁ」と、ざっくりと推測できるわけです。
こうしたイメージがあって読み進めるのと、頭が真っ白な状態から読み進めるのでは、内容理解のスピードが大きく違います。
そして、このタイトルを読み、頭で内容をざっくりとイメージした後に、問題を先に読み、何をこれから意識して本文を読んでいけばいいのかを理解します。
例えば
という問題があれば、文章を読むときに
「重要なのはパラグラフ2からで、かつ急に恐竜が居なくなったことについて言及する理由を考えながら読めばいい」というマインドセットを持つことができます。
この状態で読み進めると、読む中でもサクっと読むところとじっくりと集中して読むところと切り分けができるので、読むプロセスが効率的になります。
問題を解く順番
最後に、簡単に問題を解く順番についてお話します。
TOEFL iBTリーディングでは何度もお話しているようにパッセージが3つ(もしくは4つ)あります。それゆえ、自分の読みやすそうな内容のパッセージから解き始める、ということも可能です。つまり、まず全部のパッセージをみて、例えば2、3、1という順番で問題を解くことも可能です。
しかし、個人的にはオススメしていません。理由は、単純に効率が悪いからです。
最初に全てのパッセージの内容を把握するのにもおそらく1分程度かかりますし、パッセージ間を戻ったり進んだりすると混乱したり、下手したら解き忘れるパッセージが出たりするリスクすらあります。
結局全てのパッセージを解かなければいけないことに変わりはなく、1問につき1分20秒というルールを設けて解いていくわけですから、どんな順番で解き進めても結果は変わらないはずです。
であれば、
のように順番に解いていくのが一番効率の良い解き方でしょう。
これは14問ある設問に対しても同様です。1問目から14問目まで順番に解いていきましょう。
不安な問題があった場合は、チェックしておいて後で時間が余った時に戻って解けば大丈夫です。
TOEFL iBTリーディング勉強法~戦術編
先ほどの戦略編ではTOEFL iBTリーディングの全体的なアプローチについて理解しました。
この戦術編からはもっと細かく、設問のタイプ別に何をすべきかを見ていきます。それでは見ていきましょう。
TOEFLiBTリーディングには6つの問題のタイプがある
TOEFL iBTリーディングには、大きく分けて以下6種類の設問が存在します。
公式問題集では10の種類があると言われていますが、結局この6つにまとめることができると私は考えています。
- 語彙問題
- 5W1H問題
- 穴埋め問題
- 言い換え問題
- 要約問題
- テーブルの穴埋め問題
それぞれの設問の内容を詳しく理解し、その解き方のコツを知ると、TOEFL iBTリーディングが効率化や正答率の向上に繋がります。
一つ一つ見ていきましょう。
語彙問題
これは純粋に語彙力を問う問題です。例えば
(46分目のperspectiveは以下のどの単語に最も意味が近いですか?)
- sense of values
- point of view
- calculation
- complication
というタイプの問題です。
これは、基本的に問題文を読む必要はありません。
Perspective(観点)という単語はpoint of viewという意味であることを知っていれば、bを選択して次の問題に移って構いません。
その単語の一般的な意味と、本文での意味が違うということはまずありえないため、知っていれば10秒以内に解ける問題です。知らない単語について問われた場合は、該当単語の前後を読んで、内容を推測して選択し、次に移りましょう。
5W1H問題
5W1Hというのはwhy, when, where, what, who, howの頭文字をとったもので、
「なぜ」「いつ」「どこで」「何を」「誰が」「どうやって」を問う問題です。
例えば先ほど見た
In paragraph 2, why does the author include the information that dinosaurs had flourished for tens of millions of years and then suddenly disappeared?(パラグラフ2では、なぜ著者は恐竜数千万年も繁栄した後突然消滅したという情報を含めていますか?)
- To support the claim that the mass extinction at the end of the Cretaceous is the best-documented of the dozen or so mass extinctions in the geological record
- To explain why as many as half of the species on Earth at the time are believed to have become extinct at the end of the Cretaceous
- To explain why paleontologists have always been intrigued by the mass extinction at the end of the Cretaceous
- To provide evidence that an impact can be large enough to disturb the environment of the entire planet and cause an ecological disaster
というのもこの種類です。
これは本文で直接「なぜか」が言及されているわけではなく、その本文からなぜそう言っているかを推測して答える必要があります。
ちなみにこうしたどうして著者が~と言及しているのかの問題を解く時のコツは、必ずその言及箇所の前の文章を読むと答えを導かれるケースが多いです。
これはよくよく考えると当たり前で、ものごとの説明というのは、それよりも前に言及されたことについて話すのが普通だからです。何かについて説明してから、「あ、そういえば言ってませんでしたが、この説明は~の説明です」ということはまずありませんよね。
今回の場合、前の文章は
(地質学の記録において沢山の大規模な絶滅がある中、白亜紀の巨大絶滅は恐竜の時代の終焉を示すためいつも古生物学者たちの興味をそそってきた。)
となっています。
これをだけ読めば「なぜ」か分かりますね。答えはcの「なぜ古生物学者は白亜紀の巨大絶滅に興味をそそられてきたか」です。
穴埋め問題
(本文のA, B, C, Dの中で以下の文章を追加するのに最適な位置はどこでしょうか?)This is the criterion emphasized by Darwin’s theory of evolution by natural selection. Where would the sentence best fit?
「これがダーウィンの自然選択による進化論で強調されている基準である」Impacts by meteorites represent one mechanism that could cause global catastrophes and seriously influence the evolution of life all over the planet. (A) According to some estimates, the majority of all extinctions of species may be due to such impacts. (B) Such a perspective fundamentally changes our view of biological evolution. (C) The standard criterion for the survival of a species is its success in competing with other species and adapting to slowly changing environments. (D) Yet an equally important criterion is the ability of a species to survive random global ecological catastrophes due to impacts.Choose the place where the sentence fits best.
- Option A
- Option B
- Option C
- Option D
このタイプの問題を解く際のコツは、まず穴埋めしなければならない文章のキーワードを識別し、それが本文に書いてある場所を探します。そして、その場所の隣にある選択肢が答えであることがほとんどです。
例えば上の問題であれば、
"This is the criterion…."
「これこそが基準だ」と言っているわけですから、キーワードは “criterion” です。このキーワードを本文の中で探すと、
選択肢Cの後の"The standard criterion for…"
選択肢Dの後の"Yet an equally important criterion is…"
の2箇所でキーワードが使われていますね。
つまり、CかDが答えである可能性が高いわけです。
そして今回は “This is the criterion”と代名詞を使用して使っていることを考えても、 “criterion”というキーワードが登場した後のDが答えになります。
言い換え問題
これは、ハイライトされている文章と同じ意味を表す文章を選ぶ問題です。
例えば、以下のような問題です。
(以下の文章の重要な情報について書いている文章は選択肢のうちどれですか?)Earth is a target in a cosmic shooting gallery, subject to random violent events that were unsuspected a few decades ago.
(地球は宇宙の射的場においてターゲットであり、数十年前には考えもしなかった無作為かつ激しい出来事にさらされているのだ)
- Until recently, nobody realized that Earth is exposed to unpredictable violent impacts from space.
- In the last few decades, the risk of a random violent impact from space has increased.
- Since most violent events on Earth occur randomly, nobody can predict when or where they will happen. d.
- A few decades ago, Earth became the target of random violent events originating in outer space.
ほとんどの場合、間違っている選択肢は該当文章では言っていないことを言っている、もしくは反対のことを言っています。選択肢をみていきましょう。
その通りですね。該当文章の内容の言い換えです。2.過去数十年、無作為な宇宙からの激しい影響のリスクが上昇した。
リスクが「上がった」とは一言も言っていません。3.ほとんどの激しい出来事は無作為に起きるため、誰もいつ起きるか予想できない。
該当文章から「ほとんどの激しい出来事は無作為に起きる」かどうかは全く分からないですね。
4.数十年前に地球は激しい出来事のターゲットになった
数十年前にターゲットになったとは一言も言っていませんね。
よって正解はaです。これは明らかなので、簡単ですね。
要約問題
これは本文の内容を要約した選択肢を複数選ぶ問題です。
6つの選択肢から要約しているものを3つ選びますが、3つ全てが正解なら2点、2つ正解なら1点獲得することができます。
この問題のコツは
本文の「細かい部分」だけに言及したものなのかを判断
することです。
700語もあるパッセージを全て読んだあとに行う問題なので、一回パッセージの全体像を整理する必要があります。整理する方法として有効なのが各パラグラフの最初の文章を読むこと。
ライティングの勉強をしている人は良く分かると思いますが、パラグラフの1文目はかならずそのパラグラフで何を言うのかについて示しています(これはTopic Sentenceと呼ばれます)。
そして各パラグラフの最初の文章を読んで全体像をとらえたあとに、選択肢を見ていきましょう。「細かい部分」について言及している選択肢は、読んだ最初の文章には書いていないはずです。最初の文章はそのパラグラフ全体が何を話すのかについて書いているからです。
もちろんこれは目安なので、しっかりと全ての文章を読み解けるようにすることが大前提です。テクニックだけで解けるわけではありません。
テーブルの穴埋め問題
これは、文章中の内容が部分的に記されたテーブル(表)を、選択肢を使って完成させる問題です。
埋める部分は5つあり、全問正解なら3ポイント、4つ正解なら2ポイント、3つ正解なら1ポイントが与えられます。
これの解き方も基本的には先ほどの要約問題と同じです。
まとめ
以上がTOEFLのリーディングパートの勉強法でした!
始めは難しく感じるであろう試験ですが、覚えるべき知識を覚えた後に訓練を積めば、必ず点数は上がります。
リスニングやスピーキング、ライティングパートの対策もまとめていますのでよかったら合わせてご覧になってください!