Distinction

TOEFL

TOEFL ibt114点を取った私の受験体験記①試験準備編

更新日:

こんにちは、Atsuです。

今回は、私が社会人1年目の時にTOEFLで114点を取得した時の受験レポのような記事です(大学2年のTOEFL受験時は103点でした)。

そこでの受験の体験を、

①試験準備
②TOEFL受験
③結果分析

の3つのフェーズに分けて、体験や感想お話ししていきます!

TOEFLという試験自体、TOEICや英検ほどメジャーな試験というわけではありません。なので、今回はあえて私の個人的な感想をベースにしてお話ししていますが、将来TOEFL受験を考えている方は何かしらのベネフィットを受け取れるような記事になっているかと思います!

TOEFL100を取るための勉強法と参考書についてはこちらでまとめています。

【完全版】TOEFL100点を2か月で突破した勉強法と参考書を完全公開!

こんにちは!Atsuです。 今回は現在TOEFL iBTで114点を持つ私が、2か月で100点突破した時に行った勉強法を ...

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目標:120点、結果:114点

TOEFLの点数は118点〜120点(100%)を個人的な目標として受験しました。

結果:114点(95%)
リーディング:28点
リスニング:30点
スピーキング:29点
ライティング:27点

となりました。残念な結果です。

大学2年時に(この時点から5年前)に受験した際の得点は103点でしたので、今回の点数は比較すると確かに上がっています。しかし、さすがに5年経っていますし、118-120点くらいは狙いたかったというのが個人的な感想でした。

このブログでは、TOEFL受験の体験を以下3つのフェーズに分けてお伝えしていきます。(今回の記事は①の試験準備についてのみ扱います)

①試験準備 ←今回
②TOEFL受験
③結果分析

それでは、早速今回私が行った準備についてお話ししていきます。

学習の準備期間

今回の受験の準備の量と長さですが

準備期間:19日間
総学習時間:約70時間

となりました。2015年11月9日に学習を開始し11月28日に豪州にて受験しましたので、期間の長さで言えば19日間の準備期間です。

また学習時間は「平日2~3時間(平均2.5時間)」、「土日はそれぞれ8時間」の学習をしました。

上記期間の中で「平日が15日間」、「土日が4日間」ありましたので

2.5時間×15日+8時間×4日
=69.5時間≒70時間

という計算です。

学生時代に集中的の英語学習をしていた時期と違い、現在は仕事もしていますので、期間は19日間ですが学習量自体はそこまで多くないのが残念なところです。学生であれば一日7時間平均で換算しても133時間なので、当時と比べると約半分ですね。

学習時間の配分

次に学習時間の配分です。

今回は時間が限られているため、徹底的に自分の弱みにリソースを配分する戦略を取りました。時間が十分に避ける場合、私は基本的に全セクションに同程度の時間と労力をつぎ込み、単語も徹底的に10,000語程度復習する包括的なアプローチを取ります。しかし今回は

単語学習:0%
リーディング学習:10%
ライティング学習:20%
スピーキング学習:30%
リスニング学習:40%

という具合で取り組みました。

なぜこういう配分にしたかというと、学習の初日に模試をといた際、以下のような分析を行ったからです。

単語:全セクションを通して分からないものがほとんどない
ライティング:タイピングの練習が必要+Task 1のフォーマットに慣れる必要有
スピーキング:フォーマットに慣れる必要有+時間の感覚を身につける必要有
リスニング:結構難しいのでリスニングの能力を根本的に上げたい。同時にLの力はライティングとスピーキングに直結するので重要性が高い。

使用した学習教材

使用した教材はTOEFL Practice Online (TPO)のみです。過去に公式等は解いているので購入しませんでした。

これは正式にはETSの販売している過去問ですが、ETSから買うと1つ4000円もして、沢山の模試を解きたい人には金銭的に厳しいです。

知っている方がほとんどだと思いますが、実はこのTPOはググればいくらでも手に入ります(もちろんこれは正規ではない)。具体的にどことは言いませんが、もし興味があればご自身で調べてみて下さい。また質問にも答えられません。あくまでご自身の責任で検索なりして下さい。

学習方法

です。セクション別に説明していきます。

リーディングパート準備

今回のTOEFL受験のリーディングパートに関しては、2~3セット模試を解いて終了です。正直に言うと復習もしませんでした。

ただパソコンでTOEFLの形式の文を読むこととフォーマット自体に慣れることが目的です。基本的に28-30点取れていましたのでとりわけ心配していませんでした。

リスニング準備

リスニングはTOEFLの中でもかなり難しいセクションだと思います。話される英語自体はかなりクリアだと思います。

では一体何が難しいのかというと、

ノートテイキングと聞き取りのバランス

です。これは苦労されている方も多いのではないでしょうか。

【ノートをとる戦略】
メリット:「(英語を聞きとれていたのに)忘れてしまっていて問題を解けない」という状況を防げる

デメリット:ノートを取ることによって注意がリスニングから離れてしまう(ノートを取らなければ聞き取れていた部分が聞き取れなくなってしまう)可能性がある

今回の準備に入った序盤の段階では「いかにノートテイキングを効率化するか」ということを考え「Withoutはwoと書く」、「出来るだけ子音だけでメモを取る」、「イメージ図で文字情報を減らしてメモを取る」等と色々と試し、ある程度ノートテイキングの負担を減らすことは可能でした。

しかしその後何回もTOEFL模試のリスニングを解きましたが結局27点くらい(つまり3問ミスくらい)が多く中々点数が伸びませんでした。

解けない問題について原因分析をすると、

ノートテイキングによってリスニングに集中出来ていない

ということでした。

同時に、模試を解く中で「ノートを沢山取った割には意外とそのノートを見て問題に回答することが少ない」と感じるようになりました。

確かに前述したように、ノートを取りながら聞いた方が話しの流れを掴みながら聞けるといういうメリットはあるのですが、

「ノートを沢山取って結局使わない」
「ノートを取って使うにせよノートの情報量が多すぎて回答に必要な情報をそこから探し出すのに時間がかかる」

ようであれば、「ノートを取ることによるリスニング自体における弊害」の方が大きくなると思います。

以上の考えにより、途中から私は戦略を変え

ノートを全く取らずリスニングをする

ことにしました。

意外と取らなくてもいけます。笑

問題ではそこまで細かいことは聞かれません。もちろんそう断言することはできませんが、

「細かいことを忘れてしまっていて答えられなくなる可能性」
「ノートテイキングで聞き取れず間違えてしまう可能性」

を比較すると後者の可能性の方が高くなると思います。

このノートを全くとらないという戦略は人によって相性があると思うので、模試を解く中で試してみるとよいでしょう。TOEFLのリスニングに対して私と同じような分析が当てはまる方はこの戦略が合うかもしれません。

ライティングパート準備

ライティングは別のTOEFL記事でもお伝えした通り「E-rater」と「人間の採点員」が採点をしています。

そしてそれぞれがTask1と2をそれぞれ5点満点で評価し、その平均を取って点数を出すようです。E-raterから満点を貰って人間から4点を貰うならまだしも、その逆は避けたいと強く思っていました(採点基準がコンピューターベースなら対策が打てるはずであるため)。

なのでまずはEraterが何を評価するか知り、Eraterの満点も多少意識しながらライティング出来るようにしました。

E-raterの対策に関しては基本的には以下の記事を読みました。

http://www.ets.org/research/topics/as_nlp/writing_quality/

特に意識したのは

①文法ミス無し
②スペルミスなし
③高い異語率(パラフレーズやバラエティ豊かな単語)
④文字数

の4つです。

①文法ミスなし ②スペルミスなし

まず「①文法ミスなし」と「②スペルミスなし」を徹底するには十分な見直し時間が必要です。目安としては、

Task1:最低5分
Task2:最低10分

そのためにはライティングを書く際ある程度速度が必要です。

ライティングの速度を上げる方法については「タイピングのスピードアップ」、「文字数の調整」、「アイディアの思いつくスピードを上げる」等が主でしょうが一番簡単なのはタイピングです。文字数は後で話しますが調整に限界があるからです。アイディアのスピードアップについては後述します。

私は普段も仕事もラップトップを使うのでデスクトップのキーボードに慣れていません。これは試験においてはかなり不利になります。慣れていないキーボードはスピードが遅くなるだけではなく、タイプミスも増えるからです。

解決策として、私はHPのデスクトップキーボードを購入して練習しました。初めてこのキーボードを使ってライティングをした時あまりの打ちにくさに苦戦したのを今でも覚えています。

現在ラップトップばかり触っているという方は、デスクトップに慣れることをお勧めします。キーボードの種類は会場によって違うかもしれませんが、豪州は確か「HP」で、日本で5年前に受けた時は「DELL」だったと思います。場所によって異なるのでなんとも言えませんが参考までに。

こうしてTOEFLのライティングパートのタイプスピードと正確性を向上させました。

先ほど軽く触れた「アイディアを思いつくスピード」に関してですが、サポートアイディアがなかなか思いつかない時や、思いついたアイディアが英語で書きにくい場合(文法、単語ミスゼロで書けない場合)は適当に書きやすい話を作ってしまうのが有効な戦略になります。

例えば、

「子供は家事をすべきか」

と言われて「家事をすることによって子供は自立心が芽生える」というアイディアが浮かんだとします。

しかし、英語で書けと言われて自信がないとしましょう。

その場合私であれば

「家事をすると時間をマネジメントするスキルが付く」

と言ったサポートアイディアをコアにして、私の得意なビジネス単語が沢山使えるようなフィールドに持っていきます。そしてボディでは自分の経験を言います。経験は作り話です。

「家事をするとタイムマネジメントがうまくなる」
⇒例えば私は子供の時によく家事を頼まれた
⇒家事をやることが嫌いだった
⇒なぜならいっぱい遊びたかったから
⇒遊ぶ時間を増やすには、家事をはやく終わらせないといけないと考える
⇒そこではやく終わらせる方法を考えた
⇒例えば、洗濯している間に掃除機をかけたりした。
⇒こうすることで時間を増やして遊ぶことができた
⇒コン経験から明らかにタイムマネジメントスキルがついた
⇒つまり、タイムマネジメントは社会に出てからも重要
⇒よって子供は家事をすべき

というような感じです。ライティングのボディの内容の展開の仕方ははこんなもんでいいのです。

TOEFLはIELTSと違って、特に話しの内容に関して要求値が低い気がします。本番もこのような形で書きました。こうして時間を節約して①、②を達成します。

より説得力のある英語ライティングのアイディアを考える方法についてはこちらの記事にまとめてあります!

英語のライティングでもうアイディアに困らない超マル秘方法【お金・時間・健康】

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③高い異語率

次に「③高い異語率」ですが、こればかりは単語力に依存します。例えば

important=integral=essential=vital

と言った具合です。こうした言いかえをするためは単語力が必要なので、出来ない方は単純に単語量を増やして下さい。

④文字数

最後に「④文字数」について。試験前にTOEFL受験生のブログやETSの公式ホームページなど色々とリサーチした結果私は

Task1 約280語
Task2 約400-500語

の範囲を狙うことに決めました。

Task2において文字数はE-raterからの採点において重要な要因であることは間違いありませんが、一方でTask1の場合に文字数は多いと点数が高くなるというわけではないようです。

「Task2は400文字を超えないと28点以上は期待出来ない」というような情報もありました。信憑性については不明ですが、そうした情報は多かったですし、ETSの出している5点のエッセイも確か400文字超えていたので、400字はある程度目安に出来る数字かなと思います。

ちなみに本番で私は420字程度書きました。今回ライティングは29点です。おそらくIntegratedで1点引かれたと予想しているので、400字以上書けばTask2は満点取れると思います。(※ちなみに5年前は確か540字くらい書き28点でした。)

ライティングのフォーマットですが

Intro
Body1
Body2
Conclusion

の構成です。今回テンプレートは使っていません。

Introは約3文、Conclusionは2-3文と非常に短いもので、ボディにほとんどの文字を含みました。

スピーキングパート準備

スピーキングは27点でしたが、これは自分の感覚と一致しています。

具体的な試験受験時の様子や受験結果の自己分析は次回の記事で行います。

今回は「スピーキングの準備」についてですが、

準備はTPOを使いスマホの録音機能を使って時間を図りながら回答を録音し、その後で自分で自分の録音したものを聞いてうまく出来ていない部分を認識し、改善する

という作業を複数回行いました。

使用したテンプレは、

【Task 1&2】
I believe that XXX.
There are mainly two reasons.
The first reason is that XXX.
For instance, XXX.
The second reason is that XXX.
For instance, XXX.
That’s why I believe XXX.
Thanks!【Task 3】The reading states that the university is going to XXX.
The man/woman’s opinion is that XXX.
He/she provides two reasons.
The first reason is that XXX.
He says that XXX.
The second reason is that XXX.
He states XXX.
That’s why he/she thinks XXX.
Thanks!【Task 4】The article is about XXX which the passage defines as XXX.
He talks about XXX to illustrate this.
[自由にレクチャラ―が言ったことをまとめて話す] That’s how he illustrates XXX.
Thanks!

【Task 5 】
The man/woman’s problem is that XXX.
The students talk about two possible solutions.
The first solution is XXX and the second solution is XXX.
If I were the man/woman, I would choose the first/second solution.
The first solution is XXX.
The second solution is XXX.
That’s why I would choose the first/second solution.
Thanks!

【Task 6】
The professor discusses two XXX.
[自由に教授の言ったことをまとめる] That’s how he/she illustrates XXX.
Thanks!

こんな感じです。参考程度にして下さい。

また「こういうテンプレはどうですか?」という質問に関しては、正直わかりません。そもそも、テンプレの選択そのものについて点数に与える影響というのは、そこまでないような気がしています。

このテンプレも色々調べた結果選択しましたが、「最後まで言い切れない場合」にはいくらスピーキングの中身が良くても点数が下がるそうです。なので終わらなさそうであれば出来るだけ早く切り上げてきれいに最後終わらせましょう。(別の記事で話しますが、私はこの点については今回失敗しました)

また最後に「Thanks」と加えるように意識しました。感じを良くするためです。なんだかんだこういう印象づけも採点者が人間なのを考慮するとと甘く見ないほうがいいのかな、と個人的には思っています。

おわり

以上、私が「TOEFL114点を取得した際の受験体験【試験準備編】」でした!

TOEFL試験のパートごとの学習比率の配分や勉強時に気をつけたポイントなどは完全に個人的な尺度で決定していますが、こういった経験からベネフィットを感じてくれる人もいると考え、今回この記事を作成しました。

TOEFL受験体験記の【受験・結果分析編】については別の記事でまとめていますので、興味があればそちらも是非ご覧になってください!

また、TOEFL100点を目指すための戦略、学習準備やオススメの参考書についてはこちらの記事にまとめていますので、TOEFL受験を予定する方は是非こちらの記事も合わせて読んで見てください!こちらの方が試験準備に対する即効性は高いと思います。

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