こんにちは!ATSUです。
突然ですが、みなさんは「英文を丸暗記」したことはありますか?
私は高校で先生に言われて英文をとにかく丸暗記したり、文法や単語を覚えるために、英語の例文をひたすら覚えたりしたことがあります。そんな経験、みなさんもきっとあるのではないでしょうか。
しかし、「実際、英文をただただ暗記することって、意味あるの?」と思ったことありませんか?そもそも「こんな例文絶対に使わないだろ!」という例文も沢山目にしますよね。今日はそんな英語学習者であれば誰もが直面する疑問にお答えするために、本記事を書くことにしました。さっそくみていきましょう!
Contents
頭を使わない英文の丸暗記は時間の無駄
私の結論から言うと、頭を使わず、ただただロボットのように教科書やテキストに書いてある英文を丸暗記することは意味がなく、時間の無駄です。
私は、大学生1年生の時に、キク英文法という文法書に含まれている例文約400個を丸暗記したことがあります。
暗記する前は、「400個も例文暗記したらどんなことでも英語で言えるようになる、自分の英語力が劇的に上がるはずだ!」という妄想を抱いていました。そしてとにかくひたすら、ロボットのように丸暗記作業を行い、400個の暗記をものすごいドヤ顔で達成したのを覚えています(笑)
しかし、実際にすべての例文を丸暗記しても、英語がペラペラ話せるようになるわけではありませんでした。「こんなに頑張って覚えたのに、なぜ……」一瞬にしてあのドヤ顔は消え去りました。そんな気持ちになった人は私だけではないと思います。
どうしてたくさん覚えたのに、あまり効果を実感できなかったのでしょう。
私は主に2つの理由があると考えています。
理由1. 暗記時に頭を使っていないから
例文暗記の効果を実感できない1つ目の理由は、英文を暗記するときに一切頭を使っていないからです。
学校の国語の授業での朗読をイメージするとわかりやすいかもしれません。自分が先生に当てられて、あるページのどの段落を、みんなの前で声に出して読むよう言われたこと、きっとあると思います。でもあの時って、声に出して読んだ後に、意外と内容が頭に残ってないこと、よくありませんか?あれは、声に出すことに脳が集中していて、内容を理解しようとする意識が欠けているからなんです。
英語の例文暗記も全く一緒です。英文を暗記するということに脳が集中していて、その英文に含まれる一つ一つの単語の意味、使われている文法や構文、そして実際に自分が使う場面について意識できていません。
それゆえ「とにかく覚えればいい!」という考えしかないため、結局覚えたけど、実際にどう使えば良いか分からなくなってしまうことが多いです。応用の効かない、本当にその例文そのままで使う時しか使えない知識になってしまうわけですね。
理由2. 使えない例文を使えない形で覚えているから
そもそも、英文を暗記する目的は、英語を様々な形で使えるようになることですよね。単に読解や文法の問題を解くだけでなく、実際使って書いたり、話したりできるようにすることが最終目的地だと思います。
しかし、そう考えるなら、「自分が実際に使うかたち」で英文を覚えないと、いざ使おうとしたときに出てこないはずです。
例えば、
「スタジアムの一部が改修中だったため、野球の試合の観戦を許可された人の数は限られていた」
という例文が、私が昔暗記した400個の例文の中にありました。
今思えば、「こんなの絶対使うことないだろ!」という感じの例文です。でも、それでもお構いなしで丸暗記していました。当然この暗記した例文はこれまでの人生で一度も出番なしです。
このような長い例文をそのまま丸暗記したところで、そのまま使えるような場面は少ないんです。仮に、いくつか単語を入れ替えたりしたとしても、これだとちょっと使いにくそうだということが感覚的にも分かりますね。
英文の暗記を効果的な学習にする方法
それでは、どうやったら英文の暗記という作業を、より効果のある、意味あるものにできるのでしょうか。実はとても簡単な方法で解決できます。
それは、
です。
例えば、先ほどの例文は「進行形の受動態(~されている最中だった)」という文法事項の例文だったので、これを示す部分だけを切り取ります。すると、
「そのスタジアムの一部は改修中だった。」
という文章になります。無駄な部分が取れ、すっきりしましたね。
次に、実際にこの文章を自分が使用していることを想像できるかどうかを考えてみます。英文暗記の目的は、自分が英語を使えるようになることでしたから、これが想像できないと目的を達成できる可能性は下がってしまいますよね。
この
「そのスタジアムの一部は改修中だった。」
という例文ですが、少なくとも私自身は、あまりこれを口にする機会はなさそうですね。
まずそもそもこの Part of the stadium(スタジアムの一部)という表現が自分の生活にマッチしていませんし…周りにスタジアムはないですし。
そこで、もっとなじみのあるものに置き換えます。 例えば
「その建物は修理中だ」
のようにすると、より内容が一般的になり、自分の生活の中で使っていることを想像できるような例文になります。そしてこれを、実生活でとにかく使っていきましょう。
道を歩いているときに修理中の建物を見たら、“That building is being repaired.”と言ってみるわけです。実際に道を歩いている時でなくても、その身近にあるその状況を頭の中でイメージして、言ってみるのもOKです。
また、
「あのビルは修理中みたいだね」
のように、「~のようだ」という言葉を使うことでより使える幅を広げるのも簡単にできるテクニックです。
また、慣れてきたら過去分詞のrepaired の部分も変えてよりオリジナリティを出していきます。例えば、私の場合オフィスで仕事をしているので、次のようにアレンジするとより自分の生活にマッチしたものになります。
「ミーティングはその部屋で開催されている」
まとめ
いかがでしたか?
何も考えずに英文を丸暗記するのは意味がないということ。そして、自らいくつかアレンジを加えることが意味ある英語の例文暗記に繋がることをお話ししました。
これまで、いくら英文を覚えても全然効果が出ないと思っていた方は、ぜひ今回の記事を参考にして、英語学習の改革に取り組んでください!
きっと良い結果が待っているはずです。それでは。