こんにちは!ATSUです。
皆さんは、2016年5月から、TOEICが新形式へ移行したことを知っていますか?これによって出題形式が一部変更され、新形式に対応した公式問題集や模試なども次々と現われてきました。
そんな中、久しぶりにTOEICを受験される方や今回初めて受験される方は
「そもそも新形式何がどう変わったの?」
「勉強法は変えないといけないの?」
と色々気になるところがあると思います。
そこで今回はパート別に旧形式と新形式を比較し、その違いをまとめてみました。早速みていきましょう!
新形式により変わるのは問題数と出題内容
今回の形式変更によって変わるのは、問題数と若干の出題される問題の内容です。以下表に簡単にまとめてみました。
リスニングでは一番最初の写真描写問題が減り、応答問題と会話問題の数が増えていますね。
また、会話問題と説明文問題に画像を見ながら回答する問題が新たに加わりました。リーディングでは短文穴埋め問題が減った代わりに、長文の穴埋め問題と読解問題が若干増えました。
そして読解問題に3つのパッセージを含む問題ができたのも気になりますね。
それではここからはリスニング、リーディングそれぞれパート別により詳しく変更点を見ていきましょう。
リスニングの変更点
パート1 写真描写問題
写真描写問題は1枚の写真が与えられ、その後4つ説明文が1度だけ放送されます。その中から与えられた写真を一番正確に表した説明文が答えとなります。
パート1 設問例
公式サンプル問題より引用
今回の変更では問題数が10問(旧形式)から6問(新形式)に変更となり、問題内容自体の変更はありません。
パート2 応答問題
1つの質問や発言に対して3つの応答が1度だけ放送されます。その中から最初の質問や発言に対する応答として最も適切なものが答えとなります。
パート2 設問例
公式サンプル問題より引用
今回の変更では、問題数が30問(旧形式)から25問(新形式)に変更となり、問題内容自体の変更はありません。
パート3 会話問題
2人または3人による会話が1度だけ放送されます。必ずその会話に対して3つの設問があり、それぞれ4つの選択肢の中から回答を行います。
パート3 設問例
No. 38 What is the conversation mainly about?
(A) An enlargement of office space
(B) A move into a new market
(C) An increase in staff numbers
(D) A change in company leadership
No. 39 Why does the woman say, “I can’t believe it”?
(A) She strongly disagrees.
(B) She would like an explanation.
(C) She feels disappointed.
(D) She is happily surprised.
No. 40 What do the men imply about the company?
(A) It was recently founded.
(B) It is planning to adjust salaries.
(C) It is in a good financial situation.
(D) It has offices in other countries.
公式サンプル問題より引用
今回の変更では、問題数が旧形式の30問(10の会話)から、新形式では39問(13の会話)に増えました。そして、問題数だけでなく、内容にも変更があります。
内容に関しては主に以下の3つの変更があります。
- 三者間での会話
- 図表のついた設問
- 暗示問題
それぞれ見ていきましょう。
パート3変更点1. 3者間での会話
旧形式では必ず男女2人の会話だったのが、新形式では約3分の1の問題が3者間の会話に変更となりました。
3人の話に集中する必要がありますが、それぞれのスピーカーの声も区別がつくように違うアクセントや声質が採用されており、慣れるとそこまで難しい変更ではないでしょう。
パート3変更点2. 図表のついた設問
新形式には以下のような図表のついた問題が出題されることがあります。
No. 43 Look at the graphic. What size screen will the man order?
(A) 11 inches
(B) 13 inches
(C) 15 inches
(D) 17 inches
公式サンプル問題より引用
ますます問題の先読み、問題を見ながらのリスニングが重要になっていきますね。
パート3変更点3. 暗示問題
会話やトークの中で話し手が暗示している意図を問う設問が加わります。
例えば、
What do the men imply about…? (男性たちは~について何をほのめかしているか?)
Why does the woman say, “………”? (女性はどうして「~」と言っているのか?)
といったタイプの質問が出題されるようになりました。
パート4 説明文問題
1人によるスピーチが1度だけ放送されます。
必ずそのスピーチに対して3つの設問があり、それぞれ4つの選択肢の中から回答を行います。
パート4 設問例
No. 80 Where most likely is the speaker?
(A) At an award ceremony
(B) At a musical performance
(C) At a retirement celebration
(D) At a training seminar
No. 81 What are listeners asked to do?
(A) Stay seated during the break
(B) Carry their valuables with them
(C) Return any borrowed equipment
(D) Share printed programs with others
No. 82 Look at the graphic. Who will be the final presenter?
(A) Ms. Carbajal
(B) Mr. Buteux
(C) Mr. Chambers
(D) Ms. Ohta
公式サンプル問題より引用
リスニングの中で唯一問題数に変更のないパートです。問題数は旧形式、新形式共に30問(10スピーチ)となっています。
そして、内容に関しては以下2つの変更がありますが、これはパート3での変更と同じになります。
- 図表のついた設問
- 暗示問題
リーディングの変更点
パート5 短文穴埋め問題
英文に含まれる空所に最も適切な語句を4つの選択肢の中から選ぶ問題です。
パート5 設問例
(A) despite
(B) except
(C) since
(D) during公式サンプル問題より引用
今回の変更では、問題数が40問(旧形式)から30問(新形式)に変更となり、問題内容自体の変更はありません。
パート6 長文穴埋め問題
空所を4つ含む英文が与えられ、それぞれの空所に適切な語句や文を4つの選択肢から選ぶ問題です。
パート6 設問例
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interestingNo. 132
(A) develop
(B) raise
(C) open
(D) completeNo. 133
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same timeNo. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
公式サンプル問題より引用
今回の変更では、一つの文書につく問題数が3つから4つに変更になったことで、合計問題数が旧形式の12問から、新形式では16問に増えました。そして、空所に当てはめる選択肢も今までは語句のみでしたが、これからは文を挿入する問題も出題されるようになりました。上の設問例の4番目の選択肢(No. 134)がその例になります。
選択肢の量が増える分、今までよりも選択肢を読むスピードが重要になりますね。
パート7 読解問題
広告、記事、チャットメッセージなどの文書を読み、各設問に対して最も適切な答えを4つの選択肢から選ぶ内容です。読む文書の内容は1つだけでなく、2つもしくは3つのものも存在します。
パート7 設問例1
“The name and telephone number of the person posting the notice must be clearly marked on the back.”
(A) [1] (B) [2] (C) [3] (D) [4] 公式サンプル問題より引用
パート7 設問例2(2つの文書)
No. 176 According to the advertisement, why should customers visit the Business Audio Pro Web site?
(A) To hear voice samples
(B) To add a new phone number
(C) To submit a credit card payment
(D) To request recording equipment
公式サンプル問題より引用
パート7 設問例3(3つの文書)
No. 199 Which color does Mr. Phan indicate that he likes?
(A) Caspian Blue
(B) Deep Sea Blue
(C) Stormy Blue
(D) Misty Gray
公式サンプル問題より引用
今回の変更では、旧形式では1つの設問につき読む文書数は1つ~2つだったのに対し、新形式からは1つの設問で3つの文書を読むトリプルパッセージ問題が出題されるようになりました(上の設問例も参照)。
それに従い、問題数も48問から54問に増えました。
また、上の設問例の最初の問題にあるような、適切な位置に文章を挿入する問題も、新形式から新しく出題されるようになった問題です。実際に文章を本当に読めているかを問う問題が増えたと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はパート別にTOEICの旧形式と新形式を比較し、その違いをまとめてみました。
問題数や出題内容に色々と変更はありましたが、本質的にTOEICで測定されていることはこれまでのTOEICと大差ありません。あくまで形式の変更なので、いかに本番前に多くの公式問題集や模試を解き、新しいタイプの問題に慣れておくかが新形式攻略の鍵になるでしょう。
TOEICの勉強法は以下の記事にまとめていますので、こちらも合わせて参考にして、最高の準備をしていただければと思います。
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それでは!