2018こんにちは!サイト運営者のATSUです!
今回は英語の勉強法、その中でもリスニングの勉強法についてお話していきたいと思います。
「英文法やリーディングは学校でも習ったけどリスニングってどうやって勉強するの?」
「なんとなく毎日英語を聞いているけど全然聞けるようにならない!」
そんな思いを感じたことはありませんか?
そのようなリスニングに関する悩みを抱えている人に向け、今回はTOEICやTOEFLのリスニングで満点を取って来た私が最も効果的だと考え、そして実際に行ってきたリスニングの勉強法についてお話したいと思います!
Contents
私の英語リスニング勉強法の対応範囲と効果について
具体的なリスニング勉強法の話の前に、私の勉強法が使える対象とその効果について簡単にお伝えしておきます。
まず私のリスニング勉強法はTOEIC、TOEFL、IELTSなど試験資格を受ける方から、普段の日常会話、洋画がわかるようになりたいという人まで、すべての人に有効だと自負しています!
よく、TOEICのリスニングを伸ばすにはどうすればいいのか、といった話し方をする人が居ますが、試験が何であれば、聞く場面が何であれ、英語は英語ですから、勉強法は変わるべきでないというのが私の考えです。
実際、私は全ての試験でこのリスニング勉強法を実践し
TOEFL iBT リスニング 30点/30点(満点)
IELTS Academic リスニング 9点/9点(満点)
を獲得しています。
はい、すべて満点です。でも行った勉強法は基本的には今回紹介するものだけです。
なので「これはTOEICに使えるの?」、「日常会話のリスニングにも使える?」と思っている方、大丈夫です!絶対に使えます!
それでは具体的な勉強法について話していきますね!
【戦略編】英語のリスニングの勉強法
リーディングとリスニングの違いを知る
「リスニング」とはそもそもなんなのか、リーディングと何が違うのでしょう。
ずばり、英文の情報を「目」でキャッチするのがリーディングで、「耳」でキャッチするのがリスニングです。「当たり前じゃんっ」と言った声が聞こえてきそうですが、この後の説明がスムーズに進むように情報を整理していきます。
英文を読む、もしくは聞くという作業を行った時、どのようにして情報を理解する段階までに至るかというと、
リスニング:聴覚→聞き取り→英文認識→意味理解
といった流れになります。
つまり、情報に接する方法(視覚と聴覚の部分)が違っているだけで、英語の英文を認識(英文自体がどんな文章なのか識別)してから、その意味を理解するまでの流れは全く同じであるというのがわかると思います。
逆に言えば、リスニングが特に苦手だと感じている場合このリーディングにはない「聞き取り」という作業に原因があることが多いんです。
リスニングにしかない「聞き取り」とは
ちなみに「聞き取り」というのは、
例えば
という文章を聞いた時に、「I」、「 am」、「learning」、「English」という単語から構成された文章だ、と認識できるのが私の言う「聞き取れている」状態を指します。
「意味取り」とは、その文章がどういった意味を持っているのか正しく理解する能力を指します。先ほどの例でしたら「私は英語を学んでいる」と意味をつかむことができるのが「意味が取れている」状態です。
英語リスニング勉強の2つの戦略
ここから導かれる効果的な英語リスニング勉強の2つの戦略がコレです。
①リスニングができていない理由は「聞き取り」ができていないからか、それとも「聞き取れているが意味が理解できない」のどちらかをしっかり理解する
②「聞き取り」能力を伸ばす勉強法と「意味理解」能力を伸ばす勉強法は別に考える
戦略というのは、学習の方向性を意味します。今後こういう意識でリスニングは勉強していけばいいんだ!という心得のようなものだと思ってください。
【戦術編】英語のリスニングの勉強法
じゃあこうした意識を持ちながら具体的にどういう勉強をすれば良いのか?勉強の戦術部分ですね。私がいつも行うのは以下の通りです!
①シャドーイングで聞き取れない箇所を特定
②なぜ聞き取れないのか原因分析
③問題解決(知識習得と練習)
英単語と英文法の分析、理解、暗記
今回は前アメリカ大統領のBarack Obamaとアメリカで大人気のテレビ司会Jimmy Fallonの会話動画の最初の15秒も例に使用して解説します!時間があるかたは最初の15秒だけで良いので見てみてください。
それではそれぞれのステップについて細かく見ていきましょう!
聞き取り編
英語のリスニング勉強法~分からない箇所の特定
まずは、流れてくる英文の中で、どこの部分が聞き取れていて、またどの部分が聞き取れていないかをはっきりと切り分ける作業が必要になってきます。私がその切り分けの作業で行なってきた方法は「シャドーイング」という勉強法です。
シャドーイングは聞こえてきた英文をそのまま口から出す、コピーして発声するというものです。(実際に私がシャドーイングを行なっている動画がありますので、よかったら参考にしてください。)
まずは何も見ずにシャドーイングを行うのですが、聞こえてくる英文に対して
うまくコピーできない→聞き取れていない状態
を意味します。
このようにシャドーイングを行うことで、自分が英文のどの部分を聞き取れていないのか、ということをピンポイントで特定していくことができるのです。
例えば今回の例の動画では
(沢山のゲストの方がうちの番組には来てくれるんですが…)
という英文から始まるので、これを耳で聞きながら、口でコピーして言ってみます。
シャドーイングは一文一文止めながら行ってもOKです。
この時、自分が何回トライしてもコピーできない場合、それは"We have a lot of guests on our show and"の中で、ちゃんと聞き取れていない場所があるということです。今回の例だと
On our show → ɔnɑ(r) ʃoʊ
のようにつながって聞こえるので、簡単な単語で、見れば意味を理解できるのに「聞き取る」ことができないという人も多いかもしれません。単純に単語を知らなくて聞き取れないということもあるでしょう。
そしてこのようにシャドーイングを行った結果正しく聞き取れない場所が特定できたら、なぜそこが聞き取れなかったのかを考える、つまり原因分析のステッップに移ります。
英語のリスニング勉強法~なぜ聞き取れないのかを分析する
さて、上で少し触れた
On our show → ɔnɑ(r) ʃoʊ
を例にとると、これを
聞き取ることができなかった理由は「音が繋がっていたから」ですね。
最初聞いた時は「ハヴァラドヴ」、「オナショゥ」のように聞こえます。そこでスクリプトを見てみると、”Have a lot of”, “On our show”と書いてあったことがわかりました。このように音が繋がることを知らなかったので、聞き取れなかったのです。
言い換えれば、自分が音の繋がりの法則を知らない、もしくは知っているが慣れていないということが理由になります。
英語のリスニング勉強法~問題解決
では英語を聞き取ることができない原因の分析ができたら、その原因に対してどのような勉強法で能力を伸ばしていけばいいのでしょうか。基本的には
- 知識の習得
- 口に出して練習
この2つのステップで行います。
今回のリスニングの例であれば、音の繋がり(リエゾン)についての知識が不足している可能性が大です。そこで、どういうときに音が繋がるのかというのを理解するためにGoogleで「リスニング 音 繋がり」のように検索して、その知識を習得しましょう。
繋がり以外によくある原因としては「音の脱落」、「音の変化」などがあります。
リスニングに必要な知識を習得したら、あとは練習あるのみです。
それを意識しながらシャドーイングをその場で何回もして、音声に自分の発音を近づけていきましょう。この作業を行い、正しい音を自分に染み込ませることで、別の機会にhəvəlɑdə(v)という音に出会った時に、その音を認識できるようになります。
どうですか?もう、この時点ではもうすでに今まで聞き取れなかった部分が聞き取れているはずです。
英語のリスニング勉強法~英単語と英文法の分析、理解、暗記
さて、原因分析の結果「聞き取れてはいるが、意味が入って来ない」ということもありますよね。
例えば今回のオバマ前大統領とJimmyの動画の2秒から
(皆さんあなたに会って、オドオドして、不安になってという話をするんです)
と言っていますが、この時聞き取れるんだけど、
“fumbling”ってどういう意味だろうとか、“fumbling and getting nervous”がどうして“-ing”になっているか分からなくて、それで意味がはっきりわからないというような場合ですね。
そうした場合、英語がわからなかった原因は英単語の知識不足か、英文法の知識不足のどちらかが考えられます。
発音は意味理解に関係ありません。そして、欠けている知識(例:fumbleの意味)を特定できたら、それをノートテイキングするなりをして、後でまとめて理解、暗記してしまいます。
英語の基礎づくりについての記事を読んでくれた方ならお気づきかもしれませんが、この作業はリーディングの勉強方法と基本的には同じ作業になります。
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Atsueigoの英語学習理論|英語学習の全体像
こんにちは!Atsueigo運営者のAtsuです。 本ページではAtsueigoの英語学習理論を、英語学習の全体像を見な ...
そしてこれらの作業したことによって、正しく聞き取なった英文を普段から聞くようにします。そうして耳を慣らす中作業を通して、瞬時に聞き取れる英語の量を増やしていきましょう!
「シャドーイング」と「ディクテーション」
ちなみに補足として、シャドーイングと同じような機能を持った勉強法として「ディクテーション」というものが存在することをお伝えしておきます。
「シャドーイング」が発声の中で聞き取れない箇所を特定していく方法であることに対して、
「ディクテーション」は
ものになります。
私はいくつかの点でシャドーイングの方が優れていると考えているので、ディクテーションは行なったことはありません。この二つの方法論の違い、メリット・デメリットにについてまとめた記事がこちらになりますのでぜひご覧になってください
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最強リスニング勉強法決定戦!シャドーイング対ディクテーション
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まとめ
英語のリスニングについての勉強法について調べていると、よく、「聞き流すだけで〜」や「ドラマを見るだけで〜」など明確な方法論に裏打ちされていない、甘い謳い文句を掲げた教材を見ることがあります。
確かに大量の英文を聞くことや、ドラマを英語で見る中で得られる「気づき」もあると思います。
しかし、本当にそれらの方法が英語のリスニングを伸ばすうえで最も効果的か、と言われれば、そうではないというのが私の意見です。
「リスニング力」と一言で言ってしまえばとてもぼんやりしていて、「英語に触れている中で自然に伸びていくもの」といったようなイメージを抱くのもわかります。ですが実際には、「リスニングできなかったことには確かな原因が存在し、それらの原因を改善するには適切な勉強法がある」ということは、ここまで読んでいただいた皆さんにはお分かりになっていただけると思います。
逆に言えば、正しい方法で勉強を行えば、確実にリスニング力は向上します!是非正しい勉強法でリスニング力を鍛え、英語力の向上に役立ててください!