こんにちは、Atsuです。
今回は、私たち英語学習者を困らせる悩みの種となっているが避けては通れない「英熟語(イディオム)」の勉強方法についてです。
力技で暗記しようとするよりも「なぜ英熟語の暗記は難しいのか」、ということについて明確な理解を持っておくと、正しい暗記・間違った暗記法がどういった方法なのか見えてきます。
英語の基礎固めを行なっている人は必見の内容ですよ:)
Contents
英熟語の暗記がなぜ難しいのか
英熟語の暗記が「なぜ単語の暗記と比べて難しいのか」、「何が暗記を妨げている原因なのか」について整理していきます。
英熟語、イディオムが英単語と比較して、覚えづらい原因は主に二つあります。
1.似た英語表現がとても多い
2.目的語が複数あり、迷う
1.似た英語表現がとても多い
英熟語って、とにかく似た英語表現がめちゃくちゃ多いんです。
「look at~(を見る)」,「 look for~(を探す)」, 「look up~(を調べる)」,「 look forward to~(を楽しみにする)」,「 look around~(見回す)」etc.
このように、「look」一つとってもかなりの数あります。英語は日本語に比べて単語の数が圧倒的に少ないといわれています。少ない言葉数で多くの意味数を持たせるため、このように前置詞で意味に変化を持たせているのが、日本語と英語で根本的に性質の異なる部分です。
こういった表現が、熟語帳にはぶわぁーっと羅列してあるわけです。これでは暗記する際に知識が混雑してしまっても仕方がありません。
2.目的語が複数あり、迷う
二つ目の理由は、「provide A with B(AにBを与える)」のようにイディオムは複数の目的語を持つことがあり、故に目的語の正しい置き場所に迷ってしまう、ということです。
一般的な単語帳では、provideの使い方の下に「A=人/B=物」というように説明書きがされていますが、いざこの知識を試された時に「あれ?Aって人だっけ、物だっけ!?」と、迷ってしまうときが非常に多いです。
絶対にやってはいけない英熟語の覚え方!?
さっきの「look」や「provide A with B」の例でいうと、
「look atで『を見る』, look forで『を探す』, look upで『を調べる』。 atの時は『見る』でforの時は『探す』で......。」
「Aは人でBは物。Aは人でBは物で.....。」
っていう風に覚えるのはものすっごく辛いんですね。
こうやって覚えようとすると、覚えたと思っても
「あれ、look up って『調べる』だっけ?『探す』でも似たのあったような...」
「provideの後って人?物?どっちだっけ!?!?」
という状況に、しばしば陥ってしまいます。こんな風に悩んでしまっていては、いざ文法問題で出題された際に自信を持った答えを導き出せないし、会話の場面でスムーズに知識を引っ張って使うことはできません。
【これで確実に覚えられる】英熟語の超具体的勉強法
では、どうやって英熟語を覚えたらいいのか。私は以下の方法で、似た見た目を持つ熟語も、複数の目的語を持つ熟語も完璧に覚えられました。
その方法とは、
です。
Lookを例にこの方法を実践してみましょう。
look at(を見る)
look for(を探す)
look up(を調べる)
look forward to(を楽しみにする)
look around(見回す)
こんな感じで羅列してあるとしますよね。ここでlook atと覚える時は、
“I’m looking at the computer.” (私はコンピューターを見ている)
“I’m looking at this book.” (私はこの本を見ている)
“I’m looking at that”
とか、完全な文じゃなくても
“look at this. “(これを見る)とか。
こんな感じで自分の周りにあるものを使って、文章を作ってみるんです。身の回りにないものでも、あたかもそれを見ているような気持ちを作った上で、何度も何度もつぶやき、この表現を頭に染み込ませていきます。
この際作る文は、上に挙げたような、本当に簡単なレベルの文で構いません。中学英語レベルの文でいいので、作った文章をブツブツつぶやく、という行為を繰り返します。
これを行なっていくと、だんだんと
“look at”という表現に出会った時に「見る」という”イメージ”が浮かんでくるようになります。
look atの意味はlook atでしょ。という感覚が当たり前のものとして染み込んでくるんです(日本語で“見る”の意味は?と聞かれたら“見る=見る”でしょ、と思いますよね?それと同じ感覚です)。
”Look at”と出会うと、「見る」という言葉自体が浮かぶのではなく、「日本語の”見る”という表現と同じような感覚が湧いてくる」ということです。
他にも、「look forward to (を楽しみにする)」だったら、
“look forward to tomorrow’s party”
“look forward to the TV program”
“look forward to finishing this book”
“look forward to buying a new pen”
とか、なんでもいいんです。自分が実際にイメージが湧きやすい、かつ使う可能性のある単語を使って何度もつぶやいていきます。
すると、「look forward to=を楽しみにする」といちいち覚えなくても、楽しみにしようという気持ちでこの表現を使っているんで、その感覚が自然と湧いてくるようになります。
「provide A with B」のように、複数の目的語を持つ場合も同じ方法で覚えていきます。「Aは人で.....」、とかこんな風に覚えるのではなくて
“provide you with this pen”
“provide you with this instruction”
“provide you with his email address”
とか使っている実感がわけばどんな文でもいいです。
で、これをひたすら行なっているとどういう感覚が身につくかというと、provideの後は人がくる、という”感覚”が身についてくるんですね。わざわざ「provideの後は人、provideの後は人...」遠覚えなくても、「プロバイヂュー。プロヴァイヂュー...」と何度も言っていることから、感覚的にprovideの後は人(物が与えられる対象)がくがる、逆にそうじゃないとなんか“変な感じがする”ようになるんです。
【英文作成のコツ】フレーズ作成時細かいニュアンスを気にするのはNG!
この時、表現の細かな適切性について考える必要は全くないです。
「provide you with this instructionなんてネイティブが実際に使うのかな...」、とかそういうことを気にする必要はないです。
今はprovideの使い方を覚えることが最優先事項です。仮に” provide you with this instruction” というのが誤った表現だとしても、この文を作った経験がなければ「あ、これ間違いだったんだ」という気づきを得る機会すら生まれてこないからです。
おわり
英熟語(イディオム)の覚え方についてでした!
こうやって感覚として覚えられるようになると、スピーキングでいざこの表現を使おうとしたときに口から出すことができます。また、文法問題という形で知識を試された時なども、迷う余地なく瞬殺できます(センターの並び替え問題などは、まず間違えません)。反対に、日本語訳をベースに覚えてしまっていると、いざと言う場面で口から出てきませんし、勉強してても辛い部分が多いと思います。
また、今回は熟語についてでしたが、単語についての暗記法もまとめていますので、まだ読んでいない方は合わせて読んで見てください!
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