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英英辞書と英和辞書どっちがいい!?英語が上達する人の辞書の使い方

更新日:

こんにちは!Atsuです。

今回は英語の勉強をする際に欠かせない「辞書」についての話です。

辞書」は英語学習に欠かせないものですが、それゆえ

「英語を勉強するときは英和じゃなくて英英を使え!」
「電子辞書より紙の辞書の方が役に立つ!」

など、様々な意見が存在します。色々なひとがさまざまな意見を主張するため、

「結局何を使っていいかわからなくなってしまった」というかたはいませんか?

英語学習についての質問受けをしていても辞書に関する質問をいただくことが多いので、今回は私の考える効率的な辞書の使い方についてまとめました!それではみていきましょう!

「英和」より「英英」辞書を使うべき2つの理由

早速ですが英語を学習する際に英英辞書と英和辞書ではどちらが「英語力を伸ばす」という観点から見たときに、効率的なのでしょうか。

10年近く英語学習を続けてきた経験を通して私の出した結論は、
ずばり英和辞書よりも英英辞書を使う方がいいです

なぜ英英辞書を使う方がいいと考えるか、理由は以下の2つです。

1.英語を日本語に逐一翻訳することは非効率的
2.英単語の持つ本質的な意味をつかみやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう!

理由1: 英語を日本語に逐一翻訳することは非効率的

英語学習を進めるにあたってまず念頭に置いておくべきなのが、英語脳と日本語脳は別々にこしらえる必要がある、という点です。

日本語を使うときは日本語の脳、英語を話すときは英語の脳という風にスイッチする感覚を持ちそれぞれの言語を切り離して扱う状態が望ましく、英語から日本語へ、もしくは日本語から英語へいったりきたり翻訳することはしない、ということです。

母国語以外の言語をスムーズに操る人たちに母国語以外の言語を操るときの感覚について話を聞くと、みな口を揃えてこの切り替えの感覚を持っているといいます。私自身ももちろんそうしています。

そのため英語を勉強する際にこの状態をゴールとし目指すためには、単語学習をする段階で。

英語→日本語→イメージ(理解)

ではなく、

英語→イメージ(理解)

という覚え方をする必要があることを、強くオススメしています思います(日本語を介在せず英語を理解できるため)。

これを踏まえると、英英辞書では間に日本語が介在しないため、スムーズに単語と意味の持つイメージと結びつけて理解することができます

以上の理由から、最終的に「使える状態を目指した英語学習」という観点から見てより好ましいのは英英辞書ということになります。

ちなみに「英語を英語で考える」という概念については以下の記事で詳しく説明しています。まだ読んでない方は合わせてご覧になってください!

【英語力向上】英語をペラペラに話せる人がやっている3つのコツ

英語学習者にとって、ペラペラに話せるようになることは大きな目標の一つですよね。 ペラペラに話せるレベルに少しでも近づくた ...

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理由2: 単語の持つ本質的な意味をつかみやすい

また、英英を使った方がその単語の持つ本質的な意味をつかみやすいと私は考えます。

よりよく理解するために“ditch”という単語を例にして考えてみましょう。

この“ditch”という単語を、英和辞書を使って調べてみます。すると“ditch”という動詞は以下の4つの意味を持つことがわかりました。

  1. 溝を掘る
  2. 溝にはまらせる
  3. 脱線させる
  4. (もの・人)を捨てる

意味がたくさん出てくるため “ditch”という一つの単語を理解・暗記するためには、沢山の意味を覚えなくてはいけないような気がしています。

一方で、英英辞書である“Cambridge Dictionary”で調べてみると、

“ to get rid of something or someone that is no longer wanted”
(必要でなくなったものや誰かを取り除くこと)

と1つの意味しか出てきません。

しかも「(人・もの)を捨てる」という意味よりも、「必要でなくなったものを切り離す」という“ditch”の単語が本来持つイメージを簡単につかめたのではないでしょうか?

また、例文を見てみると

“Did you know that Sarah ditched (= ended her relationship with) her boyfriend last week?”
(サラが先週ボーイフレンドをditch(=〜との関係を終わらせる)したの知ってた?)

という記述がされており、ボーイフレンドやガールフレンドといったパートナーとの関係を終わらせるときに使える、というワードが使われる状況をより簡単につかむことができます。

このように、英和辞典に比べて英英辞典はその単語が本質的に持つ意味について記述していることが多く、それゆえ暗記量も少なく、実際に使う時にも迷いにくい傾向にあります。

そうはいっても英和辞書も大切〜2つのシチュエーション

ここまで英語を勉強するときには英英辞書を使った方がいいよという話をしてきましたが、必ずしも全ての場面で英英辞書を使うべきだと考えているわけではありません

「とにかく英英辞書を使おう!」と唱えている人を見かけることがありますが、
実は英和辞書を使うことが好ましい状況もあります。

ちなみに昔に比べると頻度は減りましたが、私自身も今でも英和辞書を使うこともあります。

私は、以下の2つの状況において、英英辞書よりも英和辞書の方が優れていると考えてます。

  1. 英語学習を始めたばかりの人
  2. 固有名詞を調べる時

それぞれ解説していきます。

1. 英語学習を始めたばかりの人

英語学習を始めたばかりの人や、英語の基礎固めを行っている段階の人は英和辞書を使うべきだと思います。

理由は簡単で、この段階だとそもそも説明文に使われている英語がわからない可能性が高いからです。

例えば先ほどの“ditch”の説明を例にすると、get rid of (を取り除く) 、no longer (もはや〜ない)、relation with(との関係)、などの単語がわからなければ、そもそもその文が何を伝えたいのかわかりません。

もちろん、それらの意味をその度に調べることが勉強になるという方もいると思いますが、それは辞書を引くことの副産物であって、辞書を引くことの本来の目的ではないですよね(立場を正当化するために副次的なベネフィットを上げるひとは多いですが、必ず行動の目的を考えるようにしましょう)。

本来知りたかった“ditch”という英単語の意味を知るためにまた別の英単語を調べて…という作業を繰り返し行っては、やはり総合的に考えたときに効率が悪いです。

というわけで、英語の勉強を始めたばかりの方、特に基礎を固めている最中の方は英和辞書を使って学習するのが効率的だと考えます。

固有名詞を調べる時

英和辞書が英英辞書よりも優れている2つ目のシチュエーションは、固有名詞を調べる場合です。

“constitution”

という単語が分からなかった場合を仮定してみましょう。

“constitution”と英和辞書で調べてみると

「憲法」「日本国憲法」

という意味が出てきます。

この時点でほとんどの日本人が「あーそういう意味だったのね」瞬時に理解できると思います。

しかし、英英辞書でこの英単語を調べてみると結構悲惨です(笑)以下Cambridge Dictionaryからの引用です。

“the set of political principles by which a state or organization is governed, especially in relation to the rights of the people it governs”

簡単に言えば「州や組織を統治するための、とりわけ支配される人々との関係性に関する政治的原則の集合」という意味です…

ちょっとした事故ですね(笑)

上記の例のように、固有名詞を調べることに関して言えば、英語と日本語訳の乖離が非常に少ない傾向にあることから、英和辞書を使った方がより効率的だと言えることがわかると思います。

英和辞書 vs 英英辞書、結局どっちを使うべき?

ここまで、英和辞書と英英辞書のそれぞれの利点や使うべきシチュエーションについて議論してきました。

これらから導かれる結論としては

「徐々に英和から英英の辞書を使う頻度増やしていき、最終的にはミックスして場面によって使い分ける」

ということです。

英英辞書で単語を説明している英文に使われている英文は、ほとんど基礎レベルの単語で構成されているというのが私の感覚です。

それゆえ、英英辞書を使い始めるタイミングとしては、英語の基礎づくりができている状態(高校文法・高校で習うべき単語を理解・暗記している状態)であれば十分英英辞書に移行し始めていいと考えています。

 紙の辞書と電子辞書はどっちが使いやすい!?紙の辞書を使う理由は?

電子辞書と紙の辞書どちらを使うべきか、という質問を受けることも多いですが、わたしの回答はいつも「もし電子辞書を支える環境下にあるのなら、迷わず電子辞書」です。

単純に、持ち運び便利でスピーディーに調べられる電子辞書をわざわざ使わない手はないです!

中には「とにかく紙の辞書を使った方がいい」と頑なに勧めてくる人がいたりしますが(実際そういう先生いました笑)、よくよく話を聞いて見るとこれといった理由もなく、「単純に自分がそうしてきたからい言ってるだけじゃん!」と感じていました。

紙の辞書は書き込めるという利点があるという主張も聞きますが、書き込むという作業はそのテキストを何周も回転させ暗記をするような状況が前提となるテクニックですので、検索的な使い方をする辞書に書き込んだところで効果はほとんどないと思います。

ちなみに私自身の経験を話すと、高校生のときは紙の辞書を使用していました。

しかし、それはとりわけ紙の辞書がより英語学習に優れていると考えたからではなく、単に親が買ってくれなかったから、というのが理由でしたので、電子辞書を使える環境にいたのなら電子辞書を選んでいました。

また、今ではスマホがあるので(私の受験時代はガラケーでした・・・)ほとんどの人が簡単にネットにアクセスして検索したり、辞書アプリをフリーでダウンロードしたりできると思いますので、有効活用していきましょう。

まとめ

以上が英語学習においてかかせない「辞書」に関する私の意見でした!

「英英辞書」や「英和辞書」などスタイルの異なるものが複数存在している以上、結局それぞれのやり方が効果的に活きてくる状況、理由が存在します。

英語を勉強する際に自分にとってはどんな選択が最適か、その判断をするにあたってこの記事が役に立てば幸いです!

また、この記事で紹介した私が実際に使っている “Cambridge dictionary” ですが、無料ということが信じられないくらい素晴らしい英語学習のツールですので、まだ使ったことのない人はぜひ試してみてください!!

〈Cambridge dictionary〉
https://dictionary.cambridge.org/

それでは!

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