こんにちは、Atsuです!
今回は英文法の勉強における問題集の必要性についてです。英文法の勉強方法に関しての質問で、「どこの問題集使いましたか?」という質問をよくいただくのですが、私は「ネクステージ」に代表されるようないわゆる「文法の問題集」というのをほとんど使ったことがありません。
なぜ私が問題集を使わなかったのか、問題を解かないでどうやって知識の定着確認を行ったかについてお話ししていきます。
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「文法の勉強=問題を解くこと」←多くの人が抱く勘違い!?
昔私が旧ブログの運営を行なっていた頃、読者に以下の質問をいただいたことがありますが、このような質問に対するアンサーとして、今回の記事は読んでみてください。
実はこのタイプの質問、かなり多いんです。こういった質問をいただく度に私は、
「文法の勉強=問題を解くこと」
と思い込んでいる人がとても多いことに気づかされます。
考えてみれば当然で、一般的な学校では問題集を指定されそれらに掲載されている問題が正しく解けると文法の授業で高い評価を受けられますし、また書店では数え切れないほどの文法の問題集が並んでいます。このような環境下では、「英文法の勉強=問題を解くこと」と思ってしまうことは自然なことです。私自身も「みんながやっているから」という理由ただそれだけで、ネクストステージという問題集を買ってやったときがあります(後述の理由から必要性を感じず途中でやめましたが...)。
しかし、自分の文法知識を確かめるためには英文法の問題を解く方法しかない、という考え方は間違いです(問題を解く行為自体が間違いあという意味ではないのでくれぐれも)。
穴埋め式タイプに始まり、典型的ないわゆる「文法の問題集を解く」ことを文法の中心に据えることは、私はお勧めしません。理由は以下の二つです。
1.問題を解くことに集中してしまい、文法自体を深く理解できない
2.問題集が、必要な文法知識を全てカバーしている保証がない
1.問題を解くことに集中してしまい、文法自体を深く理解できない
一つ目は、問題集を使っていると「その問題の正しい解答は何か?」ということに集中してしまい、文法の本質的な理解に意識が向かない、という理由です。例えば穴埋め式の問題なんかだと、時間短縮の目的で「穴埋め部分の前後をまず確認する」、という方法があると思います。もちろん試験本番では私もこの戦略を取っていましたが、こういった回答の仕方を普段の勉強から行っていると、一方向の硬直的な知識が身についてしまいます。つまり、「その問題は解けるんだけれど、実際にはあまり理解していない」という本末転倒な状態が生まれる可能性があります。
2.問題集が、必要な文法知識を全てカバーしている保証がない
二番目の理由は、そもそもその問題が、必要な英文法の知識全てをカバーしている保証がないという点です。テキスト(キク英文法や一億人の英文法など)に掲載されている文法知識の量が100だとすると、その問題集が扱っている知識量が100である保証がないんですね。その問題集のカバー率を確かめる手段があればいいんですが、それを確かめることって非常に難しいです。故に、問題集の問題は完璧に解けるようになったが、実際には「必要な文法知識を100%カバーできていない」、という状態になる可能性が考えられてしまうことを私は恐れました。もしその問題集の中で取りこぼしている知識があれば、それは自分の中で一生抜けた知識の穴として存在してしまいます。
「文法知識は100%理解・暗記しているはずなんだから、読めなかった原因は単語にあるはずだ」リーディングの学習時においてこのような思考をとり、英語の運用能力を乗率的に高めていくためにも、「英文法は完全に理解した」と言い切れる状態が必要不可欠になってきます。知識の取りこぼしは、今後の英語力の運用能力(リーディングやリスニング、スピーキングなど)を伸ばす上で大きな障害になってしまいます。
上記二つの理由から、私は英文法の問題集に対しては、必ずしも必要なものではない、という考えを持っています。実は文法の基礎固めをテキストで完成させた後に問題集形式の参考書に手を出したこともあったのですが(ネクストを使用)、途中でやめてしまったことがあります。理由はテキスト(キク英文法を使用)で学んだ知識量がその問題集に掲載されている知識量を内包していると感じたからです。
【具体的勉強法】英文法知識の定着率を確認するなら各ページで「独り言」しよう
では問題集を使わずに文法知識を理解・暗記しているか確かめるためにはどうしたらいいのか。
お勧めしているやり方は「テキストの各ページにいき、その文法事項の知識を使って文を作れるかどうか試してみる」という方法です。私自身、基礎固めの時期はこれを行いました。
例えば、『仮定法過去』についてのページに掲載されている知識の定着率を確かめたい時は、
のように、自分でその文法知識を作ってみます。文章作成に慣れていない方は、最初は単語一つ一つの使い方が適切かどうか気なってしまう人もいるかもしれません。しかし、ここでは細かいことを気にするのはやめます。作った文章がそのページで問われている文法事項に沿っていれば、文法知識の定着確認という観点では問題ありません。
そしてページを確認しながら正しく作った文章を何度も何度もつぶやき、口や頭になじませましょう。
この方法でテキスト中心の勉強を繰り返せば、あとは大学の過去問などで文法問題の形式に慣れるだけで簡単に得点できます。冒頭で述べたように私はネクステを途中で放棄したので純粋な文法問題を解いた数で言ったら周りと比べ少なかったと思いますが、それでもセンター試験等の文法問題で間違えることはほぼありませんでした。感覚的に解けるようになります。
【断言】文法用語は全く覚える必要なし。全く知らないけれど英語話せます
最後に、英文法を日本のテキストで学習していると出会わずにはいられない「文法用語」について話そうと思います。文法用語というのは「〜的用法」だったり、「〇〇格」みたいな言葉です。
これらの用語に対する私の完全な個人的意見ですが、全く覚える必要ないです。
英語を実際に聞いたり・しゃべったりする時にこれらの用語を介して理解したことがないのはもちろん、大学受験などでの英語試験において問題を解くときでさえも「これは限定詞だから〜〜だよな」とか、そんなふうに考えたことは人生で一回もありません。それら用語を覚えていないと理解できなくて困ったという経験は、私の場合は一回もありませんので、そこは心配しなくていいと思います。
大事なのは、その文法事項はどういう構造なのか、単語の並びと意味にどのような影響を与えるのか、ということだです。それらエッセンスを掴んで自分のものにすることが何より大事なことです。
それら文法知識のエッセンスを体に染み込ませると、問題という形で出題されても感覚的に解くことができる、答えがわかるようになります。「感覚的に解く」とはどういう状況なのか、実際私が文法問題を解いている姿を見てもらうのが早いと思います。
慶応の過去問を解いた動画がこちらになりますので、興味のある人はぜひ:)
まとめ
今回は英文法の勉強とは、必ずしも問題を解くことではない、という話でした。もちろん基礎を完璧にした後に問題集をやってみると何かしらのピンポイントなプラスαとしての気づきはあるかもしれません。完全に問題集の存在を否定しているわけでは決してないです。
ただし、文法知識が完璧じゃないのに問題集に手を出すのは、よくないと個人的に思います。
ではどうしたら英文法を完璧にすることができるのか。具体的な勉強法、使用したテキスト等についてはこちらにまとまっていますので、合わせて読んでみてください。
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