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ライティング

【決定版】英語のライティングの書き方徹底解説〜英検・TOEFL・IELTS・エッセイ〜

更新日:

こんにちは!Atsuです。

英語試験でのライティングやエッセイの書き方・コツが分からず、どうやって練習して良いのか分からない人、沢山いると思います。実際、多くの中学や高校では英作文の指導はあまりやっていませんし、インターネット上では沢山の書き方や練習法が載っていてどれを選択すべきか迷ってしまいます。

こちらの記事では「TOEFL iBTで29/30点」、「IELTSで7.5/9点」を獲得した際に使用したライティングの書き方具体的に教えます。

英語のライティング(エッセイ)ってそもそも何?


まず、英語でのライティング(エッセイ)という基本的なところから理解していきましょう。

ライティング、エッセイというのは、基本的には

「複数のパラグラフの集まり」

を指します。

そしてパラグラフというのは「英文」が集まったかたまりのことです。

【Essay】
Paragraph 1(パラグラフ1)
・Sentences(英文)
Paragraph 2(パラグラフ2)
・Sentences(英文)
Paragraph 3(パラグラフ3)
・Sentences(英文)
Paragraph 4(パラグラフ4)
・Sentences(英文)
Paragraph 5(パラグラフ5)
・Sentences(英文)

試験での基本的な問題の形としては、「あるトピックについて議論」するように言われます。

そして、そしてそれについて賛成なのか反対なのか自分の主張を明確にして、どうして自分の主張が正しいのかを議論していきます。

英語ライティング(エッセイ)の基本構成を知る


英作文、エッセイの基本構成は

①イントロダクション(導入)
②ボディ(議論)
③コンクルージョン(結論)

という3種類のパラグラフからなっています。

ボディ(議論)のパラグラフではなぜ自分の主張が正しいか、その理由について話をします。1つのボディで1つの理由が基本です。

つまり、2つの理由がある場合はボディの数が2つになり、3つの理由がある場合はボディの数が3つ

になります。

英語試験でのライティング・エッセイでは、ボディの数は2つか3つが一般的です。

それぞれのパラグラフの構成要素を知る


英作文、エッセイというのはイントロダクション、ボディ、コンクルージョンの3種類のパラグラフから成っており、ボディは2つから3つになることが多いということが分かりました。

それでは、各パラグラフはどういった内容から構成されているのでしょうか。

文章一文一文に明確な役割を持たせることは日本人である我々にとって、初めはあまり馴染みがなく感じるかもしれません。しかし、英語はこの形式の部分を非常に重要視する文化がありますので、しっかり押さえておきましょう。

【イントロダクション(導入)】
・英文1 - Background 1(背景1)
・英文2 – Background 2(背景2)
・英文3 - Thesis statement(主張)
【ボディ(議論)】
・英文1 - Topic sentence(ボディのトピック)
・英文2 - Example(例)
・英文3 - Discussion(議論)
・英文4 - Conclusion(ボディの結論)
【コンクルージョン(結論)】
・英文1 - Summary sentence(主張のまとめ)
・英文2 - Thesis statement(主張)
・英文3 – Recommendation (自分の願い)

このような構成になります。

イントロダクション(導入)は3文、ボディ(議論)は4文、コンクルージョン(結論)は3文の英文で成っています。英文は一文大体15~20語で構成されることが多いため、これに従って書けば

ボディ2つの場合:約210語~280語(14文)
ボディ3つの場合:約270語~360語(18文)

くらいの英文が書けることになります。

また、ボディのDiscussion(議論)の部分は2文で書いた方がきれいな場合があったり、コンクルージョンの主張のまとめが不要だったりする場合もあるため、多少上記の英文数は前後する可能性があります。

それでは各パラグラフの書き方を具体的に見ていきましょう!

「イントロダクション(導入)」の書き方


最初のパラグラフであるイントロダクションは、以下の英文から構成されることをお話ししました。

・英文1 – Background 1(背景1)
・英文2 – Background 2(背景2)
・英文3 - Thesis statement(主張)

それでは、これら一つ一つの英文は一体どんなことを書けばいいのか、見ていきましょう。

英文1&2 - Background(背景)

この英文は、英作文で問われているトピックにおけるキーワードについて、ごく一般的なことについて話すことでエッセイ全体の背景を示します。

例えば

“Should economic development be a higher priority for developing countries than environmental protection?”
経済開発は発展途上国において環境保護よりも優先されるべきか?」
引用:http://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf

という問題が与えられたとしましょう。

この時、トピックのキーワードは

“economic development”
「経済開発」

“environmental protection”
「環境保全」

です。

そこで、私が書くBackground(背景)の英文は以下です。

“Nowadays, the importance of economic development for developing countries has been rapidly increasing.”
「近頃、発展途上国における経済発展の重要性は急速に高まっている。」

すごく一般的な話をしてますよね。

しかしまだもう一つのキーワードである”environmental protection”についての背景を話していないので、それを2番目のBackgroundで話します。

“Despite this, some argue environmental protection should be their focus.”
「それにも関わらず、環境保全が発展途上国において焦点であるべきだと主張する人もいる。」

こんな感じで。これもすごい一般的ですよね。

「Aは今すごい重要だ。でもBも重要だという人もいる。」

この形は結構お決まりのパターンです。

ちなみにキーワードが1つしかない場合は、2つ目のBackgroundでも同一のキーワードについて話すことになります。

英文3- Thesis statement(主張)

次に、自分の主張を書いていきます。

つまり、「賛成か反対か」、「AとBどちらが良い、重要だと思うか」という部分を示していきます。

“Should economic development be a higher priority for developing countries than environmental protection?”
「経済開発は発展途上国において環境保護よりも優先されるべきか?」

という問題であれば

主張A:経済開発が優先されるべき

主張B:環境保全が優先されるべき

という2つのタイプの主張が考えられます。

この時は実際位の自分の意見では関係なく、なるべき書きやすそうな方を選びましょう。

例えば、「実際は環境保全の方が大事だと思っているけど、英作文やエッセイを書くとなると経済開発を選んだ方が書きやすそう」と思うのであれば、経済開発を選びます。

そして私であれば以下のようにThesis statementを書きます。

“Although both are critical, I strongly believe that economic development should be prioritized over environmental protection. “
「どちらも重要だが、私は経済開発が環境保全よりも優先されるべきだと強く思う。」

このようにどちらの立場なのか主張をはっきりとさせます。

ちなみに、「どちらも重要だ」というようなどっちつかずの主張では、展開がとても難しくなるので避ける

ことをオススメします。

また、この時点ですでにどういう主張をボディでしていくかということは考えていないといけません。どういう主張で意見をサポートしていくかのアイディアを思いつくのに結構時間がかかる人がいますが、それはコツをおさえれば急速にできるようになりますので安心してください。

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「ボディ(議論)」の書き方


次に、ボディ(議論)の書き方についてみていきましょう。ここは自分の意見が正しいことを証明する、英作文、エッセイの中でもっとも重要なパラグラフです。

ボディパラグラフは

・英文1 - Topic sentence(ボディのトピック)
・英文2 - Example(例)
・英文3 - Discussion(議論)
・英文4 - Conclusion(ボディの結論)

の4つから構成されているということでしたね。

また一つ一つ詳しくみていきましょう。

英文1 - Topic sentence(ボディのトピック)

“Should economic development be a higher priority for developing countries than environmental protection?”
「経済開発は発展途上国において環境保護よりも優先されるべきか?」

を再度例にとって考えていきます。

先ほどのイントロダクションのページでは

“Although both are critical, I strongly believe that economic development should be prioritized over environmental protection. “
「どちらも重要だが、私は経済開発が環境保全よりも優先されるべきだと強く思う。」

と明確に自分の立場を示しましたね。

ボディでは、具体的にどうしてそう思うかを話していくわけですが、その

「どうして」の部分を明確に一文で表すのがこのTopic sentence(ボディのトピック)

です。

例えば、今回経済開発が環境保全よりも大事だという理由として

「環境保全はそもそもお金がかかる。だから、そのお金を手に入れるために国はまず経済開発をしなければならない。だからまずは環境保全よりも経済開発に力を入れるべきだ」

という主張をしようとしたとします。(ちなみに英作文では実際にこの主張が実際に正しいとか、間違っているかとかはどうでもいいので、その辺は気にしすぎないようにしてください。)

その時私が書くTopic sentenceは以下のようになります。

“First, economic development acts as a precursor to protecting the environment, but not vice versa.”
「第一に、経済開発は環境保全の準備となるが、その逆は通用しない。」

このように、まずは意見をビシッと伝えるわけですね。

ここではまだ具体性はなくて大丈夫です。具体例は次の英文で書いていきます。

英文2 – Example(例)

さきほど述べた自分の意見、つまり「経済開発は環境保全の準備となるが、その逆は通用しないこと」をより具体的に表すために、例を一つ示してあげます。

“Australia, for example, is said to have spent approximately $8 billion to protect Great Barrier Reef.”
「例えば、オーストラリアは約80億ドルをグレートバリアリーフの保護に費やしたと言われている。」

という感じです。一つ例を挙げて、環境保全にはお金がかかるということを示します。

そして、この例を使ってさらに議論を展開するのが次の英文です。

英文3 - Discussion(議論)

“Australia, for example, is said to have spent approximately $8 billion to protect Great Barrier Reef.”
「例えば、オーストラリアは約80億ドルをグレートバリアリーフの保護に費やしたと言われている。」

これをもっと詳しく議論します。例えば

“What allowed Australia to invest this amount of money is its steady economic growth since the country was established about 100 years ago. Without it, it could not have realized the conservation of this beautiful coral reef.”
「これだけのお金を投資できたのは、約100年前に建国されて以来、着実に経済成長してきたからである。それがなければ、この美しいサンゴ礁の保護は決して実現されなかっただろう。」

といった具合です。

最初に少し触れましたが、議論の部分は2つの文章にした方がきれいにまとまることもあり、今回がその例です。全体の文字数や流れに応じてDiscussion(議論)の文章数は柔軟に変えましょう。

英文4 - Conclusion(ボディの結論)

ボディ最後の英文では、そのボディで話した内容が、「発展途上国において、経済開発は環境保全よりも優先されるべき」ということをサポートしているということを明確にします。

私が書くとしたら、こんな感じです。

“Thus, it is obvious that developing countries should work on economic development before environmental conservation.”
「それゆえ、発展途上国は環境保護の前にまず経済開発に取り組むべきであることは明らかである。」

これで自分のボディと、イントロダクションで主張した内容に繋がりが出ましたね。

ちなみに、Discussion(議論)の部分でもうすでにサポートできていることが明確なんだから、わざわざボディの結論を書かなくても良いという人もいます。これに関しては、全体で目標としている文字数との相談になると思います。

書いても文字数が多くなりすぎないのであれば、書くべきですが、どうしても文字数オーバーしてしまいそうであれば、書かないという選択肢もありだと思います。

「コンクルージョン(結論)」の書き方


最後にコンクルージョン(結論)パラグラフの書き方についてお話していきます。

コンクルージョン(結論)は

・英文1 - Summary sentence(主張のまとめ)
・英文2 - Thesis statement(主張)
・英文3 – Recommendation (自分の願い)

の3つから構成されているということでしたね。

最後頑張ってみていきましょう!

英文1 - Summary sentence(主張のまとめ)

ここでは、自分がボディで行った主張をまとめます。

今回の場合だと、

“In conclusion, environmental protection in developing countries can materialize only after economic development.”
「結論として、発展途上国における環境保全は経済開発の後にのみ実現が可能である。」

ちなみに、この主張のまとめの英文無しで、いきなり英文2のThesis statementが最初に来る書き方もあります。これも全体の流れや文字数をみて柔軟に対応しましょう。

英文2 - Thesis statement(主張)

次に、自分の意見を再度主張します。つまり、イントロダクションのThesis statementをもう一度言うわけですね。

例えば

“For above reasons, there is no doubt that developing countries should give priority to economic growth over environmental protection. “
「上記の理由により、発展途上国が環境保全よりも経済開発を優先すべきことは疑いの余地がない。」

のようにちょっとだけイントロダクションを違う言い方に変えて言う感じですね。

英文3 – Recommendation (自分の願い)

最後は自分の今後願いや、望みをサクっとまとめます。

例えば

“It is hoped the world becomes more aware of the importance of economic development in developing countries. “今「後世界が発展途上国における経済開発の重要性をより意識するようになることが望まれる。」

みたいなやつです。

これは実際に英語の研究論文などを読んでいても結構お決まりです。

まとめ

今回は英作文(エッセイ)の具体的な書き方についてお話ししました。

英作文の書き方は言う人によって意見が違ったり、かつ結構あいまいだったりして、一体何に従えばいいのか分からなかった人も多いと思います。

しかし、今回紹介した書き方は、英検、TOEFL iBT、IELTSなどどんな試験でも全く同じように使えます。なのでこの書き方さえおさえておけば、どんなライティングでも困ることはないでしょう。

私もすべてこの書き方で、結果が出ています。皆さんも自分の書き方をこの機に確立して、今後の英作文の効率化を図りましょう!
それでは。

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