英検

私が英検1級合格に行った勉強法|リスニング対策編

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こんにちは!ATSUです。

今回は英検1級のリスニングの対策方法についてお話しします。

ネイティブでも合格が難しいなんて言われる英検1級。そんな英検1級のリスニングに苦戦している方は沢山いるのではないでしょうか。速すぎて聞き取れない、聞き取れても意味が分からないなどいろいろな悩みがあると思います。

そこで今回はまずは英検1級のリスニングの特徴を掴み、どのように私が合格に向けて対策したかについてお話していきます。
それでは早速見ていきましょう!

まずは英検1級リスニングの問題構成を理解しよう!


何でも敵を知るところから始めよ、とよく言うように、まずは今回のトピックである英検1級のリスニングについて簡単に理解しましょう。

英検1級のリスニングは約35分で行われ、以下のような問題構成から成っています。

・セクション1:会話の内容一致選択 (10問)
・セクション2:文の内容一致選択(10問)
・セクション3:Real-Life形式の内容一致選択(5問)
・セクション4:インタビューの内容一致選択(2問)

合計で27問ありますね。

これを英検準1級と簡単に比較してみると、英検準1級も同じで27問ありますが、準1級は約30分でリスニングが行われます。

つまり、若干ですがリスニングの分量が英検1級になることで増えていることが分かります。また英検準1級には1級にあるインタビュー形式の問題(セクション4)が存在しません。

実際英検1級リスニングの英語は難しいのか?


さて、それでは英検1級のリスニングで使われている英語って、どれくらい難しいのでしょうか?

正直、英語のレベル自体としては、英検準1級レベルの英語力があることを仮定すればそこまで難しくはないと思っています。

これは私の感覚ですが、英検準一級のリスニング内容がしっかりと聞こえ理解できるレベルであれば、英語自体は8割以上理解できるのではないかと思います。この傾向は英検1級の長文読解も同じでしたね。

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実際に英検1級のリスニングを聞いてみるとわかると思うのですが、スピーカーの人はかなりクリアに話しています。「そこまで綺麗に話してくれるのか」と感謝したくなるくらい明瞭に発音してくれます。そしてスピードに関しても、ものすごい速いということもありません。

CNNやABC Newsの方が、よっぽど速いことが多々あると思います。そして英語自体も、単語、文法ともに英検準1級レベルを仮定すればそれほど難しいものではありません。

もしお時間があれば、これもちょっとだけ聞いてみてください。クリアで、速すぎないスピードで、英検準1級レベルの単語かつ高校で学習する英文法知識で話しているはずです。

2017年度第二回のPart 2の問題です(ネタバレ注意)。
http://media.eiken.or.jp/listening/grade_1/201702/1Q-part2.mp3

ではどうして英検1級のリスニングは難しく感じるのか?

英語自体は難しくない。いや、難しいが、太刀打ち出来るレベルであるはずです。

しかし、私も英検1級の準備中は、TOEIC900点以上(リスニング満点)であったのにも関わらず、英検1級のリスニングでは最初はどうも点数が取れませんでした。どうしてこうも英検1級のリスニングが難しいと感じるのでしょうか。

主な理由は2つあると思います。

1.英文が長い
2.選択肢を読むのに時間がかかる

英文が長い

英検1級のリスニングは結構長く感じます。全体で35分あり、特に英検1級特有のセクション4、インタビュー形式の問題はリスニング部分が3分半~4分もあります。日本語でも3分半~4分集中して聞いて、かつ内容も細かい覚えるって結構ハードな作業ですよね。

しかもこのリスニングセクションは100分間続く筆記試験の後に実施されるので、かなり脳が疲れた状態で聞かないといけません。長い時間集中力を切らさず聞き、かつ内容を、しっかりと問題を解き終えるまで覚えておく体力が必要です。

選択肢を読むのに時間がかかる

英検1級のリスニングでは、次から次へと速いテンポで問題が進んでいきます。

なのでタラタラと選択肢を読んでいると、次の問題が始まってしまい、焦って途中で何が言っているか分からなくなり、そのせいで選択肢を読むのに時間がかかり、また問題が始まってパニック。。。というような負の連鎖が起きやすいです。

そこでしっかりと問題を先読みして、冷静な状態で問題を解いていく力が必要です。

英検1級のリスニング勉強法

さて、ここまでで英検1級のリスニングには以下の特徴があることが分かりました。

・英語自体の難易度は準1級レベルの英語力があれば十分理解可能なレベル
・英文が長く、集中力と記憶の維持が重要である
・選択肢をテンポよく選んでいかないと、負のサイクルに陥る

それではこれらの特徴を理解した上で、どのようにリスニングに取り組み、英検1級合格を目指せばいいのか。私が考えるやるべきことは以下の4つです。

・本質的な英語力を高める(聞き取りと意味取りの練習)
・過去問で集中力を高める
・メモ取りの必要性を見極める
・試験中に効率よく時間を使用する

それぞれ見ていきましょう。

本質的な英語力を高める(聞き取りと意味取りの練習)

英検1級のリスニングを聞き取り理解するには、選択肢や分量などの話以前に、まず本質的に自分の英語力リスニング力を向上する必要があります。

そのためには英検1級の過去問を使用して、「聞き取り」「意味の理解」の能力を伸ばすための勉強法を実践しましょう。具体的なリスニングの勉強法はこちらにまとめていますのでまだご覧になっていない方は必読です!

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この勉強法は英検1級だろうが、TOEICだろうが、日常会話だろうが同じです。まずはここからしっかり仕上げましょう。

過去問で集中力を高める

英検1級の長いリスニングの中でも集中力を切らさずに英語を聞き続けるには、実際に長い時間リスニングをするという経験を蓄積していかなければなりません。

また先ほども少し触れましたが、英検1級のリスニングは筆記試験の後に行われます。そうした体力をつけるべく、英検1級の過去問を解く時はしっかりと時間を測定し、本番と同じ環境を出来るだけ再現して解くようにしてください。

よく家で過去問を解く際に、筆記分を解いたら一回休憩したり、リスニングをセクションごとに分けて解くごとに丸付けしたりする方が居ますが、そうしていては永遠に必要な集中力は手に入りません。「英検」に限らずですが、練習でやっていないことを本番でやろうとしても、出来る可能性はかなり低いです。

なので、辛いかもしれませんが、過去問を解く時点から100分筆記を解いた後、35分リスニングをぶっ続けで聞くようにしてください。まずは一度でいいので、どんなに頭が疲れていても、どんなに眠くても、どんなにテレビを見たい欲求に駆られても、やめないで突っ走って下さい。
それが本番の試験で大きな効果を発揮する体力となり、自信となります。

メモ取りの必要性を見極める

さきほど、英検1級の特徴として

・英文が長く、集中力と記憶の維持が重要である

というお話をしましたね。

そして集中力は過去問を実際と同じ時間、環境で解くことで鍛えることができるという話をしました。それでは、記憶の維持はどうすればいいのでしょうか。

皆さんがよく行うこととして、「メモを取る」という作業があると思います。私も英検1級を受験したときは、とにかく聞き取ったことをメモに取っていました。しかし、メモを取っている間って聞き取ったことを書き出すことに集中していて、実際何を言っていたかさっぱり分からないということ、ありませんか?私はよくありました(笑)。

メモはたくさん書いているけど、意味を取る意識がどっかに行ってしまっていて、結果自分のメモから意味を推測するという本末転倒な結果になることもありました。

そう、メモを取るという戦略が必ずしも正しいとは限らないんです。英検1級受験時の私は「メモを取らない」という考えすら無かったのですが、この前TOEFLという英語試験を受けたとき、一切メモを取らないで受験してみました。

その結果、リスニングは満点でした。メモを取らないことによって、入ってくる内容の理解度がかなり上がったんです。

このように、メモを取らないことが功を奏することもあります。

しかし、メモを取る方が点数が取れるという方もいます。自分がメモを取った方が良いのかどうか、つまりどちらの方法の方が内容の記憶が上手にできるかどうかを過去問で見極めておくと、最高の状態で本番に臨むことができます。

1回目はメモあり、2回目はメモ無しで過去問を解いてベストな方に決めてみるといいかもしれません。

試験中に効率よく時間を使用する

選択肢を選ぶ際にドンドン問題が進むというのが負のサイクルを生み出すことは先ほど触れました。この問題の対処法は、試験中の時間を効率よく使用して問題を解いていくことです。

試験中一番重要な時間帯は

・リーディングの時間
・ディレクションの時間

の2つです。

リーディングの時間

英検1級の冊子はリーディングとリスニングが一冊の冊子になっています。

そしてリーディングの時間中にリスニングの問題を見てはいけないというルールや注意書きも見当たりません。
ということは。。。そう、リーディングの時間にリスニングの問題の先読みが出来るんです!

もちろんリーディングが早く終わることが前提ですが、私の英検1級勉強法を見ていただいている方は10分余る状態で終わるようになっているはずです!

なのでその時間の半分でもリスニングの問題を先読みすることに使用できれば、状況はガラッと変わります。

このスキルも実際に時間を図って過去問を解かないと身につかないですね。有効に時間を使いましょう。

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ディレクションの時間

ディレクションの時間というのは各セクションの最初にある、セクション解説の時間です。

例えば最初のThe listening test for Grade 1 examination is about to begin….のところですね。

この時間、真面目にディレクションを聞かないでください。だって、もう過去問を5回も解いているわけですから、試験の内容は当然知っていますよね。なので、聞く必要は一切ありません。この時間帯も選択肢先読みの時間です。とにかくドンドン先まで斜め読みでもいいので先読みしてください。

一度選択肢を目にしたことがあるとないのでは選択肢を選ぶスピードに雲泥の差が生まれます。ここも有効活用してください!

まとめ

今回は英検1級合格に向けて、リスニングの勉強法についてお話しました。

英検1級のリスニングは英語自体は難しくないが、集中力、記憶維持力、そして選択肢の先読みが重要な要素になるということが分かっていただけたと思います。英検1級のリスニングといっても、手が届かないようなレベルではありません。

聞き取りと意味取りの能力を忠実に伸ばしながら、合格に必要なスキルを磨いていきましょう!

それではまた。

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