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【洋楽で英語学習の方法】エドシーランの歌詞を使って勉強してみた②

更新日:

こんにちは、Atsuです。

今回は前回に引き続き、洋楽を使った学習方法を記事内で実践することで皆さんの英語学習のヒントになればと思っています。

使用する英語のソースは前回のこちらの記事から引き続き、Shape of Youの歌詞の後半部分を使います。前半部分の歌詞を扱った前回の記事を読んでから以下の内容を読み進めていただくと、よりEd Sheeranの歌詞の世界観を楽しめると思いますのでまだの方はぜひ:)

『Shape of You』の歌詞はこちら(後半部分)

I'm in love with the shape of you
We push and pull like a magnet do
Although my heart is falling too
I'm in love with your body
And last night you were in your room
And now my bed sheets smell like you
Every day discovering something brand new

I'm in love with your body*4, Every day discovering something brand new, I'm in love with your body

One week in we let the story begin
We’re going out on our first date
You and me are thrifty
So go all you can eat
Fill up your bag and I'll fill up a plate
We talk for hours and hours about the sweet and the sour
And how your family is doing okay
Leave and get in a taxi, then kiss in the backseat
Tell the driver make the radio play

この記事で扱う歌詞の部分はこちらになります。

少しでも気になった箇所は単語レベルまで分解して、かつ私の経験を交えながら解説していきます。まずは皆さん自身で曲を聞きながら英語部分を読んでいただいて、分かるところ・分からないところの切り分けを行なってから読み進めていただくと、この記事がより効果的なものになります。

曲はこちらから(公式)↓

洋画で英語勉強してみた - Shape of You(後半部分)

I am in love with the shape of you

(ぼくはきみの(身体の)形に恋をしているんだ)

be in love with Aで「Aに恋をしている、Aを愛している」

the shape of youはそのまま「君の形」です。

Atsu
Atsu
ここまで読み進めると Shape of You というのが一体どのような意味で使われているのかが分かると思います。

音調を重視して単数でも "do" を使う例

We push and pull like a magnet do

(ぼくたちは磁石がするように押し引きするんだ)

push and pull「押したり引いたり」

like「〜のように」

like a magnet do「磁石がするように」

“A” magnet なので、今回は”ひとつ“のマグネットを指しています。

とすると、後ろに続く「do」が、「本来なら“does”になる必要があるのではないか?」という疑問は持てましたでしょうか。文法の原則からは外れていますが、今回は音の良さを優先して"do"が使われています。

Atsu
Atsu
この三人称単数の動詞の活用は黒人英語においてよく起きる現象でもあり、将来英語において三人称単数の活用が消える日もあるのではないかと唱える言語学者もいます。言語は生き物ですから、変化していくのも当たり前。ドンドンシンプルになっていくという仮説も理解できますね。

Although my heart is falling too

(自分の気持ちも君に惹かれていってるんだけど)

Although「〜だけど」

though, even thoughと一緒ですね。

my heart「わたしの気持ち、心」

is falling「落ちている(進行形なので、まだ落ちきってはいない)」

“ing”なので、今まさにその進行中であるということですね。

tooが付いているので、この部分は“I am in love with the shape of you”のところとコントラストしているわけです。

もともとはshape が好きだったけど、今は本当に「君自身」が心から好きになっていっているということです。

I am in love with your body

(ぼくはきみの身体に恋をしているんだ)

これもきみの身体がという意味なので“shape of you”の言い換えという感じ。

まとめると

「shape of you が好き」

「my heart is falling too」

「your body が好き(shapeに戻る)」

とったように、好きの範囲が推移している様子が分かりますね。

And last night you were in your room

(昨晩、きみはぼくの部屋に居たんだ)

last night 「昨夜」

you were in my room「きみはぼくの部屋にいたんだ」

And now my bed sheets smell like you

(そして今ベッドのシーツはきみのにおいがする)

「smell+形容詞」 → 形容詞のにおいがする

「smell+like+形容詞」 →形容詞の"ような"においがする

なので、「ベットシートが君みたいなのようなにおいがする」

必ず後ろから修飾する "something"

Every day discovering something brand new

(毎日真新しいものを見つけているんだ)

Everyday 「毎日」

(We are) discovering something brand new

もしくは

(I am) discovering something brand new

のように、主語とbe動詞が省略されています。

「discover(見つける)」

何を見つけたかというとsomething brand new「真新しい何か」。

ちなみにsomething は必ず後ろから形容詞で修飾します。

つまり、"brand new something" のようには言えない、ということです。

Atsu
Atsu
somethingは日常会話でも文字媒体でも頻繁に出て来ますから、用法と一緒にぜひ覚えておきましょう

“brand" はnewをさらに強調していますので、"brand new" で「真新しい」。

One week in we let the story begin

(1週間経って物語を開始したんだ)

この時の"one week in"は「1週間後」という意味です。

一般的には「in one week (1週間後)」というのが普通の言い方ですが

ナレーションなどで「それから1週間すると、彼は~」などという時によくこの「期間+in」の形が使われています。

let A do「Aをdoさせる」なので、“let the story begin”で「物語をはじめさせる」という意味になります。

let me checkは「ちょっと私にチェックさせて」という意味ですが、こう言った形で“Let A do”は非常によく使う形です。

We’re going out on our first date 

(僕らは初デートをしているんだ)

go out「出かける、デートに行く」

on our first date 「最初のデート」

You and me are thrifty

(僕も君もケチで)

thrifty「倹約な、ケチな」お金をあまり使わないイメージです。

So go all you can eat

(だから食べ放題に行くんだ)

So「だから」なので「thrifty だから」という意味ですね。

all you can eatは「食べ放題」です。

Fill up your bag and I'll fill up a plate

(君は君の箱を詰めて、僕は自分のお皿をよそうから)

bag「箱」ここではcontainer、箱というイメージ。

fill up「を一杯にする」

a plate「皿」

Atsu
Atsu
ちなみにアメリカやオーストラリアではレストランで料理を食べきれなかったとき、containerを頼んで持って帰ることができます。

the + 形容詞=「○○な人全て」

We talk for hours and hours about the sweet and the sour

(そして楽しいことや嫌なことについて何時間も話して)

for hours and hours 「何時間も」

Atsu
Atsu
英語では繰り返すことで強調することがよくあります。

"He said again and again "で「何回も何回も言った」とか

「the +形容詞」で「形容詞であるものすべて」という意味になります。なので

“the sweet” 「甘いもの」

“the sour”「すっぱいもの」

という意味になります。

他にも例えば、

“the poor”=貧しい人々
“the rich”=リッチな人々

と言った感じで、主に人にも使える表現です。

歌詞の話に戻りますが、ここでいうsweetやsourはケーキと言った甘いものやレモンと言った酸っぱいものについて話しているのではなく、

sweet→甘いもの→良いこと

sour→酸っぱいもの→悪いこと

という意味で使われていると思います。なのでまとめると、「良いことや悪いことを何時間も何時間も話している」という感じですね。

And how your family is doing okay

(君の家族がよくやっているかとか)

Andなので「the sweet and the sour」に加えて、あなたの「家族はうまくやってるの?」という意味ですね。

ちなみにここは疑問文ではないので、"how is your family"ではなく "how your family is"(あなたの家族が仲良くやっているのか)という語順になっていることに注意してください。

Leave and get in a taxi, then kiss in the backseat 

(出てタクシーに乗り込んで、後部座席でキスして)

leave「出発して」

get inで何か中に入る動きを表します。

「get in a taxi(タクシーの中に入っていく)」

backseat は「後部座席」のこと。

“後部座席(backseat)はある程度空間があるので、inが使われています。

“the backseat “→タクシーのどの後部座席か特定されているのでtheが使われています。

Tell the driver make the radio play

(ドライバーに伝えたんだ、ラジオをつけてって)

tell「伝える」

the driverとありますが、どのドライバーかわかっている状況ですから“the”がついています。

make the radio playで「ラジオをつけさせる」なので「ドライバーにラジオをつけさせることを伝える」ということですね。

ちなみに実際の会話では、誰かに何かをさせてたいときは “tell A(somebody) to do” という形のように「to do」を使います。例えば

「I told him to do this. 」

「I told him to do that. 」

「I told him to finish by the end of today. 」

こんな感じです。

ただこの場合は “tell the driver" で一度音節が切れていて、

そのあとで "make the radio play" と意味を付け足しているので、このような形になっていると私は解釈しています。

make O doで「Oをdoさせる」なので「the radio をplay させる」という意味です。使役動詞というやつですね。

Atsu
Atsu
今回は記事の読み手であるみなさんに対して英語を説明するという目的があるため、「使役動詞」といった文法用語を必要に応じて交えながらお話しして来ましたが、私が普段英語を話す上でこのような用語を介在して意味を理解することはないので補足までに。文法用語は覚えなくても英語の理解に支障は出ない。大事なのは意味を理解することです。

おわり

おつかれさまでした!以上が、エドシーランの『Shape of You』を用いた英語学習は終了です。

「洋楽で英語勉強」と聞くとなんとなく曲を聞いて終わりにしている方も多いかもしれませんが、私の場合は基本的には今回紹介したように単語レベルまで分解して分析、学習しています。なんでここが「the」ではなく「a」が使われてるのかな?とかそのレベルで考えてるのが伝わったと思います。

学習のメカニズムを構築しておくと、時間はかかりますが、その分得られる情報の質と量はぐっと高まりますよ。

ブルーノマーズの『24K Magic』を使って英語学習をした際の記事もありますので、今回の内容が面白いと感じた方はぜひこちらも覗いてて見てください!

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