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Task 1とTask 2の概要
まずはTOEFL iBTスピーキングのTask 1とTask 2の概要を簡単に理解しましょう。
Task 1とTask 2はリスニングやリーディングは存在せず、純粋にスピーキングの能力だけ問われる問題です(それゆえindependent問題と呼ばれます)。
問題が表示されてから15秒で話す内容を準備し、45秒でスピーキングを行います。
Task 1で聞かれる内容は場所、家族、出来事など、誰にでも馴染みのある内容の質問が出題されます。例えば
(あなたの週末に行くお気に入りの場所はどこですか?その場所とその場所を選んだ理由を説明してください。)
Task 2では2つの状況や意見が問題文に書いてあり、そのうちどちらが好きか話すよう問う問題です。例えば
(リスクを取って新しいことに挑戦するのが好きな人もいれば、慎重で危険回避を好む人もいます。どちらの態度がより良いと思いますか?説明してください)
Task 1とTask 2のスコアの付け方
次にスピーキングが一体どのような視点で点数が付けられるのかについて理解しましょう。実際に問題を解く前に、何が見られているかを理解しないと対策のしようがないですからね。
まずTOEFLスピーキングの採点はそれぞれ4点満点で行われます。これは全部の問題共通ですね。
全体の点数に与える影響の目安としては、ETSによると全6問で4点を取ると30点、3点だと23点、2点だと15点、1点だと8点です。そして採点は自体はHolistic approach (全体アプローチ)というアプローチが取られます。
つまり、45秒間のスピーキング全体を聞いて、4点とか3点とか決めているわけであって、文法を1回間違ったらから3点といった、ミスの数のカウントによる減点などはしていません。あくまで全体的に何点レベルのスピーキングなのか、という視点で見ています。
そしてTOEFLで評価しているのは、以下の3つです。
・Language use(文法と単語)
・Topic development(内容)
Delivery
Deliveryはどれだけスムーズに、途切れず、良い発音で話せるかということを見ています。
これは普段から正しい発音で、正しい音の知識で話す練習をどれだけしているかが重要になります。
まだ発音や音の法則(音の脱落、繋がりなど)に関する知識が不足していると感じている方は以下の記事もチェックして下さい。
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Language use
Language useは単純にスピーキングの中で文法と単語が正しく使えているかを見ています。これも私がいつも話している英語の基礎の学習をしっかり行っていれば、特に心配する必要はないと思います。
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また単語は無理して難易度の高い単語を使用する必要はありません。あくまで自然な単語を使えるかを見ています。無理やり難しく話したりしないようにしましょう。
Topic development
Topic developmentというのはしっかりと質問に答えられているのかを見ています。例えば
の例であれば、お気に入りの場所をdescribeして、かつexplain whyするように言われているので、お気に入りの場所がどういう場所で、かつなぜ好きなのかを明確に自分の回答に含めなければいけません。
もし回答の中で自分の好きな場所のことをずっと話して「なぜ」好きかを説明しなかった場合、このtopic developmentの観点から減点されることになります。
Task 1とTask 2の具体的な対策とコツ
それではここから具体的にTOEFL iBTスピーキングのTask 1とTask 2の対策とコツについてお話しします。
私が27点獲得したときもこの方法で行いました。
45秒間で話す内容はコレ
まずは45秒間の中で話す内容から理解しましょう。
45秒間の中で話す内容は以下の6つです。
- 自分の答え+description
- 理由1
- 例1
- 理由2
- 例2
- コンクルージョン
自分の答え+description(9秒)
まずは質問に対する自分の答えを話しましょう。先ほどのfavorite place to visit on weekendsであれば
Patricia is a little tiny café in the city of Melbourne in Australia.
(私の意見では、Patriciaは2つの理由から週末に行くのに一番良い場所だと思います。Patriciaはオーストラリアのメルボルンの街にある小さなカフェです。)
といった感じです。
まずは自分のお気に入りの場所を明確にし、そのあと簡単にその説明(describe)しています。
理由1(5-8秒)
次に1つ目の理由を述べます。
例1(10秒)
ここで先程述べた理由をサポートする理由について話します。
理由2(5-8秒)
次に2つ目の理由を述べます。
例2(10秒)
先程述べた理由をサポートする理由について話します。
コンクルージョン
最後にthat’s why …のように言うことで締めくくりましょう。
くらいシンプルでOKです。また、これは必ず必要なものではないので、時間がなければ省略しても問題ありません。
またここまで見てこんなにスムーズに話せないと思う方も居ると思いますが、後でご紹介するテンプレートを使用すれば結構楽に言えるようになるので、心配しないでください!
15秒間の準備時間の効率的な使い方
ここまでで採点基準やスピーキングの流れが分かったと思います。
次は実際に話す前にある15秒間の準備時間の使い方を考えて、より対策しやすくしましょう!
話す内容は簡単にまとめると
- 自分の意見
- 理由1+例1
- 理由2+例2
の3つですね。
それゆえ、準備時間中はこの3つの回答を準備する必要があります。
問題文が読み上げられているときは準備時間の15秒のカウントダウンはまだ開始しないので、その間に自分の意見をスクラッチペーパーに書くようにしましょう。
そして実際の15秒の中では理由と例を書いていきます。
最初の7秒で二つの理由を書いて、残り8秒で例を決める感じです。
Task 1&2のテンプレート
ここではTask 1とTask 2どちらにも使えるテンプレートをご紹介します。
テンプレートというのはスピーキングのひな形で、この部分は全て暗記しておけばそれでOKだということになります。
___________________________________.
The first reason being ________. For example, _________.
The second reason being ________. For instance, _________.
That’s why ____________________.
テンプレートは使わないといけないのか?
テンプレートを必ず使用しなければならないのかというと、そういうわけではありません。実際ETSが出しているモデルアンサーも、質問には答えていますが、ここまで構成がしっかりしているわけではありません。
あくまでETSは自然に英語を話せるか、そしてその内容が問題にしっかりと答えているかを見ています。なので、もしテンプレートを使うと逆に話しにくくなるという方は、自由形式で話しても全く問題ありません。
しかし、まだまだ英語を話すのが苦手、という方はテンプレートを使用した方がより確実に高得点を狙えると思います。