こんにちは、Atsuです。
TOEIC満点、英検1級、IELTS 8.5点取得といったように様々な英語資格を経験してきた私が「普段英語をどうやって勉強しているのか」、実際に英語の歌詞を用意して学習している様子を皆様にお伝えしていきます。
今回使用するのはエドシーランの"Shape of You"という曲です。
Shape of Youがリリースされたのは2017年ですが、今でもオーストラリアのあちこちでこの曲が流れているのを耳にします。
Shape of Youってどんな曲だったっけ?という方は以下のオフィシャルビデオを活用してくださいね!
Contents
『Shape of You』の歌詞はこちら
Me and my friends at the table doing shots
Drinking fast and then we talk slow
And you come over and start up a conversation with just me
And trust me I’ll give it a chance now
Take my hand, stop
Put Van The Man on the jukebox
And then we start to dance
And now I’m singing like
Girl, you know I want your love
Your love was handmade for somebody like me
Come on now, follow my lead
I may be crazy, don’t mind me
Say boy, let’s not talk too much
Grab on my waist and put that body on me
使用する歌詞はこの部分です!後半部分については別の記事で解説していますので、今回の記事が面白いと感じた方はそちらも合わせ読んで見てください:)
では勉強を始めていきます。
洋画で英語勉強してみた - Shape of You
The club isn't the best place to find a lover so the bar is where I go
(クラブは恋人を探すためにベストな場所じゃないから、バーに行くんだ。)
the clubは日本語でも意味するところは同じで、音楽がかかってるあのクラブです。
そしてクラブが
"isn't the best place"、つまり「ベストな場所じゃない」と言っています。
一体何としてベストな場所じゃないのか?それは
to find a lover=恋人を探すために行く場所として
つまり、クラブは恋人を探すために行く場所としてはベストな場所ではないと言っています。
”名詞+to do~”で「=するための名詞」という意味ですね。ここは中学英語ですね。
club = not the best place to find a lover
なので(=so)
the bar is(=バーが) where I go (=私が行く場所)
なんですね。
ちなみに「Where+S+V」=「SがVする場所」という意味です!これは高校英語ですね。
日本の英語教育で得た知識と違う?
次の文章は
Me and my friends at the table doing shots, drinking fast and then we talk slow
(ぼくと友達はテーブルでショットを飲んで、はやく飲んで、そしてゆっくりと話すんだ)
です。
do shotsは「ショットを一気飲みする」ことです。
さて、この文章には日本でしっかりと英語を勉強している方にとって少し不自然に思われるかもしれない箇所が二つ存在します。
それは
① Me and my friends
② be動詞の脱落
の2つです。
①Me and my friends
日本の英語教育ではよく複数の人を主語として並べる場合
- 自分のことは me ではなく I を使う
- I は 羅列の最後尾に置く(You and I など)
と教わります。
しかし、今回の me and my friends はこの二つに沿っていません。Theory 通りにいけば My friends and I なわけです。そしてこれは別にスラング的な用法でもなんでもなく、私も普段の生活でMe and my friendsという形をよく耳にします。
結論として、
- Me and my friends
- I and my friends
- My friends and me
- My friends and I
全て正しいです。そして選択はみなさんの好みです。ルールはありません。
以下の記事(英語)でも色々と解説がありますのでご興味ある方は是非チェックしてみてください!
‘My friends and I’ or ‘me and my friends’?
②be動詞の脱落
この文章では be 動詞が省略されています。正しくは
Me and my friends were at the table doing shots, drinking fast....
なぜ省略されているのか?それはbe動詞は文全体に与える影響が少ないからです。別の記事で紹介したブルーノマーズの歌詞でも頻繁にこの現象が起こっていましたが、洋楽の歌詞の中ではこのように音のフローを良くするためにbe動詞が省略されることが非常によくあります。
ここで注意して欲しいのが、この be 動詞の省略は「歌詞」もしくは米国に住むアフリカ系アメリカ人により特徴的に話される英語(African-American Vernacular English)で起きる現象で、普段の会話では起きません。普段の会話ではしっかり be 動詞を使いましょう。
※African-American Vernacular English については以下の記事で説明しています。
ちなみに、「ゆっくりと」といったような意味を持たせる副詞は「slowly」が厳密には正しい形なんですが、このようにslowという形容詞が副詞っぽく使われることが良くあります。
Appleも think different (=think differently)という表現を使っていましたね!
And you come over and start up a conversation with just me
(君はこっちにきてぼくとだけ会話を始めるんだ)
come overは「こっちに来る」
start up a conversationは「会話を始める」ということですね。
"give it a chance"と "give it a try"の違いに注意
And trust me I’ll give it a chance now
(そしてぼくのことを信じてくれ。さて、ちょっとどうなるか見てみようか)
trust meは 「私を信じて」
give it a chanceというのは直訳すると「それにチャンスを与えてみよう」ですがそこから連想して「それでどうなるか見てみよう、トライしてみよう」という意味で使われています。
Take my hand, stop
(俺の手を取って、ストップ)
これはそのままの意味です。
歌詞に出て来る“Van The Man” は『Van Morrison』を表し、イギリスのミュージシャン です。渋くてかっちょいいおじさん。
put は「ポンと置く」ようなイメージの動詞で
「put A on the jukebox」=Aをjukeboxに置く、つまり「Aをjukebox でかける」という意味ですね。
put something on the jukeboxで「Something をjukebox でかける」という意味です。
And then we start to dance
(そしてぼくらは踊り始めるんだ)
さっきと同様and thenで「そしてそのあと」
start to doで「〜し始める」
And now I’m singing like
(そしてぼくは今歌っているんだ、こんな風に)
I’m singing 「ぼくは歌っているんだ」
like=「〜のような感じで」
Girl, you know I want your love
(Girl, 知っているだろ、俺が君の愛を欲しいって)
「Girl」はその女の人を指しています。
I want your love で「君の愛が欲しい」
Your love was handmade for somebody like me
(君の愛はハンドメイドだったんだ、ぼくみたいな人のためにつくられた)
Your love (君の愛)は
was handmade = ハンドメイドされたものだった (hand-make の受け身形ですね)
for=〜のために
誰のためにハンドメイドされたかというと、
somebody like me「ぼくみたいな誰か」→「ぼくみたいな人」
私みたいな人にハンドメイドされた愛、つまり自分が求めていた愛はまさにこれだったんだ!ということですね。
Come on now, follow my lead
(今さあ行こう、俺についてきて)
come on now 「今、さあ行こう」
come on は「さぁ行こうよ」という掛け声ですね。
lead は今回名詞で「導く、リード、指導、ガイダンス」と言った意味です。
「follow one’s lead」というのは1つのまとまりで、「その人の教えや言ってること、行く方向に従う」ということ、つまり「俺の言った通りにしろよ」と言った意味になります。
I may be crazy, don’t mind me
(ぼくは狂ってるかもしれないけど、気にしないで)
may (助動詞)+動詞原形で「〜かもしれない」
“crazy”は形容詞なので“may +be +crazy”になるというわけですね。
このように“may”に形容詞を付けるときは、必ず”be”をつけなければいけません。
「I may be crazy (私はクレイジーかもしれない)」
mind Aで「Aを気にする」なのでdon’t mind meで「私のことを気にしないで」という意味。
Say boy, let’s not talk too much
(てか、まあ、話し過ぎないようにしようぜ)
sayは「自分の言おうとしていることに対して、人の注意を引きつけるとき」に使う単語です。
boyも単に語調を合わせるための「まあ」と言った意味合いなので
say boy で「ってか、まあ」という意味になります。
let’s doは「〜しよう」なので、let’s not doで「〜しないようにしよう」という意味にあたります。
Grab on my waist and put that body on me
(腰を掴んで、その身体をのせて)
「grab (つかむ、手に入れる)」
“on” は「接触のイメージ」です。
grab on my waistで「私の腰を掴んで」という意味になります。
ここまでの歌詞で、一つ一つの歌詞が何を暗示しているのか分かってきたのではないでしょうか。洋楽の内容はかなりの割合でこのような内容が暗示されています。(笑)
おわり
以上がShape of Youの歌詞の前半部分でした!
今日紹介したやり方の通りした通り、私が普段英語を勉強する時は、聴き馴染みがない、意味がわからないと感じた部分に関しては「単語レベルまで分解」して丁寧に学習するので、学べる情報は結構多いです。
また、「be動詞の省略」といった洋画の歌詞ならではの言い回しも出て来たので、私自身こちらの歌詞で勉強して非常に楽しめました!
後半部分はまた別の記事を用意していますので、今回の記事が面白いと感じた方はそちらも合わせて読んで見てください!
ちなみにこの記事と同様の趣旨でブルーノマーズの『24K Magic』を使って勉強している記事もありますので、そちらもぜひ!
「この曲で勉強してほしい!」といったリクエストも積極的に受け付けていますので、ぜひぜひお待ちしております:)