こんにちは、Atsuです。
今回は、英語学習の「音読」に関する話です。「なんとなく音読は英語学習に良いと聞いたからやってる」という人はいませんか?
「音読」をすることによって「伸びる領域」、「別に伸びない領域」がなんなのか切り分けて、「音読」に対する正しい理解を持つために考えを掘り下げていこうと思います。
Contents
「音読で英語力は伸びるますか?」←1番多かった質問かもしれません
今回は、音読に関するお話です。
「音読でリーディングは伸びますか?」
趣味的に英語の学習方法を発信し始めてからもう10年くらい経つのですが、とてもたくさんの「音読」に関する質問をいただいてきました。
「音読っていいですか?」とったような、ざっくりした質問をいただく度に、音読を「英語学習の能力を全般的に底上げする万能薬」のように考える人が多いのではないか、という印象を受けてきました。
「音読のメリット・デメリット」はなんなのか、私のスーパー個人的意見(音読賛成派の人、あくまで一個人の個人的な意見ですので怒らないでください...)について話していきたいと思います。
まず、効果がある・ないについて語る前に
があります。何事も目的がはっきりしていないと、そもそもその選択した方法が効果的かどうかなんて議論のしようがありません。
ということで今回は、「音読」で
①読解力が伸びるか
②発音が伸びるか
という二つの観点から、音読の有効性について話していきたいと思います。
①英語のリーディング力向上に「音読」は必要ない?
まず、「音読」でリーディングが伸びるかどうかですが、完全に個人的な意見ですが「別に音読で読解力は伸びない」というのが、私の考え方です。
なぜ私がそのように考えるかというと、「音読」してしまうと、「読むこと(発声)に集中してしまって内容理解にまで意識が向かない」と考えるからです。
というのも、これ私の中だけの話かもしれないんですが、国語の授業の時とかに「音読」ってやらされましたよね?私は、自分の番になって教科書を「音読」した時に、「今読んだ内容なんだったのか」と聞かれるとそんなに頭に入ってないんですよね。これはなぜかというと、文字情報を口の中で正しい音に変換することに意識が向いてしまい、黙読時に比べて内容理解に対する意識が散漫になっているからなんです。
英語でも全く同じ、むしろ発音に慣れてない分英語の「音読」時の方が、内容理解に対する散漫さはより増すかもしれません。
もし仮に、「発声したとしても内容理解には全く影響を与えない」という人がいたとしても、わざわざ発声する意味があるのかと言えば私はないと思います。だったら黙読でもいいよね、という話です。
②「音読」のメリット〜発声の機会創出による発音アップ
それでは、次に「音読」を「発音」の観点から考えてみることにします。
「発音」の観点から考えると、「音読」はズバリ効果ありだと思います。音読を学習に取り入れることによって、英語の発声を行う機会が増えます。故に、発音が向上していくと考えられます。ただしこれには一つ前提条件があります。
それは
というものです。
一音一音正しく発音ができ、単語も基本的には発音通り正しく発音できる。自分でうまく発音ができてなくとも、少なくともあるべき発音、正しい発音はなんなのか理解している必要があります。自己流で発音の基礎ができていないままひたすらに音読しても、間違った発声法が上手くなるだけで、正しい英語はうまくなりません。
まとめ
【音読の効果】
リーディング:特別に効果的ではない(発生に集中してしまい内容理解への意識が散漫になる)
発音:効果的(発音の基礎を身につけていることが前提)
以上、「音読」に対する私の個人的な意見でした!
リーディングの勉強とは、すなわち読めなかった箇所の原因分析(単語か文法か)を意味することだと私は考えているので、だったらわざわざ音に出して読む必要はないのかな、というのが私の結論です。
ただし、ひとつ勘違いして欲しくないのは「声に出す英語学習」を否定しては全くいない、といいことです。ぶつぶつ喋りながら単語の暗記をしたり英文法のアウトプットを行うことは非常に効果的です。私自身もしょっちゅう「声に出す勉強」は行なっていました(カフェで隣のおじさんにうるさいと説教されたことがあります。笑)。
何が最も効果の高い学習であるかは人によって個人差もあると思うのですが、もし「なんとなく皆ながやっているから」という理由だけでひたすら音読を強いるという人は、今一度「どんな能力を伸ばすためにその勉強法を選んだのか」ということを再確認して勉強していきましょう:)
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