こんにちは!ATSUです。
今回は2か月で英文法を全て覚えるためのとっておきの3つのステップについてお伝えしようと思います。
英文法の勉強をするとき、皆さんは何から始めようと思いますか?問題集を解く、とにかく文法書を読む、学校に通うなど、いろいろな選択肢がありますが、「結局、何から始めればいいのかわからない!」という人も多いと思います。
しかし大丈夫です。今回の方法で、どんな人でも2か月で英文法をマスターできます。
それでは見ていきましょう!
そもそも英文法はなぜ勉強する必要があるの?
具体的な英文法の勉強法についてお話しする前に、なぜそもそも英文法を勉強する必要があるのかを少しだけサクっとお話しておきます。
これは英語学習の全体像の記事で詳しくお話していますが、私の考えでは、英語は主に以下の3つの要素で構成されています。
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Atsueigoの英語学習理論|英語学習の全体像
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- 単語
- 文法
- 発音
私たちの勉強する英語というのは「単語」が「文法」というルールに従って並んで存在しています。
そして、それを聞いたり話したりするときにはそれが「発音」のルールに従って音声化されています。それゆえ、英語学習において取り組まなければならないのは、結局この3つであることが分かります。
その中でも、文法は英語におけるルールであるため、英語を操る上でまずはこれを知らないと英文を正しく解釈したり、作成したりすることは難しくなります。何かスポーツをするときも、ルールが分からないといくら技術があってもプレーできないのと同じで、英語もルールを知らないと、いくら単語を覚えても使えるようにはならないのです。
だから文法を勉強することは英語学習において重要なんですね。
英文法を2か月で覚えるってどういうこと?
さて、英文法が重要だということが分かったところで、本題の
ことについてお話していきます。
文法を全て覚えるってどういうこと?
そもそも「文法を全て覚える」というのはどういうことかを定義しましょう。
今回「文法を全て覚える」ということが意味するのは以下の通りです。
これを目指して勉強していきます。
この定義の中で重要なポイントは3つあります。
1つ目は、必ず1冊の英文法書に絞って学習し、何冊も異なる本を使用して勉強しないことです。何冊もの問題集や文法書に手を出しても、全てやることができず、中途半端になりがちです。必ずしっかりと全英文法知識を網羅した文法書1冊に絞り、それをとことんやりつくすようにしましょう。
2つ目は、文法知識を人に説明できるようになることです。人に説明できるということは、その文法の内容をただ丸暗記するのではなく、しっかりと理解した上で覚えられていることを意味します。
文法はルールなので、ただ書いていることを単語のように覚えても意味がありません。
常に人に説明できるかを考えることでちゃんと理解できていることを確かめ、その上で暗記するようにして下さい。
3つ目は文法を理解し、覚えて終わりではなく、実際に文法を使うことを目指すということです。
文法を勉強している本当の目的は、文法を覚えることではなく、文法を覚えて実際に自分が英語を使えるようになることです。それゆえ、理解して暗記して満足するのではなく、実際に使えるようにすることもしっかりとイメージしながら勉強していきましょう。
2か月間の勉強時間
次に、2か月で必要な勉強時間についてお話します。理想は
です。
これは平均の勉強時間なので、土日の勉強時間も含めての時間です。
ただこれを聞くと「1日3時間の勉強って結構大変そうだなぁー」と思う方も多いと思います。しかし、3時間は比較的忙しい社会人であっても取れる勉強量だと思います。通勤時の列車で行きと帰りで30分勉強するだけで1時間は確保できすよね。仕事が終わり、9時に帰宅したとしても、残りの2時間の勉強時間は取れるはずです。
もちろん、通勤時間がもっと長ければそれだけ帰宅後の勉強時間は減らせますし、ほかに隙間時間があれば、ドンドン活用してOKです。
そして学生の方は、3時間とは言わず、毎日5~6時間平均で取れるよう、もっともっと貪欲に勉強時間を確保し、よりスピーディに文法学習を終わらせることを目標にしましょう。
文法を全て覚えるための3つのステップ
ここからは英文法の具体的な勉強法についてお話していきます。文法の知識を2か月で全て理解して覚えるためには何か特別なことをしなくてはならないような気がするかもしれませんが、そんなことはありません。
必要なのはたった3つのステップだけ。
そのステップとは
【ステップ1】文法書の各事項が説明している内容を理解し、自分で簡単に説明する
【ステップ2】理解した文法事項を使って、実際に文章を作成する
【ステップ3】作成した英文を、何度も口に出して言ってみる
です。
この3ステップを英文法書に含まれる全て文法事項に対して行い、1日最低3時間で、15日間で1周することを目標にします。一つ一つのステップを細かく一緒に見ていきましょう。
ステップ1. 文法書の各事項が説明している内容を細部まで理解し、自分で簡単に説明する
先ほどもお話しましたが、文法の内容をただ丸暗記するのではなく、しっかりと理解して初めて意味があります。
言い換えれば、理解できていなければ、覚えても意味がありません。文法書の説明を読んで、ひとつひとつ自分が理解できているか確認しながら進めるようにしましょう。
読む中で分からない用語等あった場合は必ずインターネット等で調べ、その都度理解するようにして下さい。この時点では覚えることは意識せず、理解することのみに集中してください。
そして、一通り理解しながら文法事項を読み終えたら、そこで簡単にその理解した内容を説明してみましょう。
紙に書いて授業している風にするもよし、通勤・通学中に頭の中で説明するもよし、友人に説明するもよしです。とにかく一度自分でその理解した内容を説明すると、本当に自分が理解できているのかを確認できるため、とてもオススメできます。
分かっていると思っていても、実際にはよく理解できていなかったなんてことは多々ありますからね。
ステップ2. 理解した文法事項を使って、実際に文章を作成する
次に、その各文法事項の内容をしっかり理解したら、覚えた知識を使って実際に文章を作ってみましょう。
英文法を勉強する目的は、文法を覚えて実際に自分が英語を使えるようになることでしたね。実際に習得した知識を使って文章を作る作業を繰り返すと、実際に話したり書いたりするときに、よりスムーズに頭から出てくるようになります。
でも、いきなり文章を作るなんてハードルが高すぎる!と思う方もいると思いますが、そういう方は文法書に含まれている例文を上手に使って文章を作りましょう。
例えば
進行形の受動態(~されている最中だった)be動詞+being+過去分詞
例文:The number of people allowed to attend the baseball game was restricted because part of the stadium was being repaired.
日本語訳:スタジアムの一部が改修中だったため、野球の試合の観戦を許可された人の数は限られていた。
という文法事項があったとしましょう。この文法事項ははこの例文にある
そのスタジアムの一部は改修中だった。
が該当部分なのでそこの単語を少し入れ替えて
私のiPhoneは修理中だった
のように、自分の英文を作ってみましょう。
この時、実際に自分が普段の生活で使えそうであればあるほど良いです。その方が臨場感が出ますし、頭にも残りやすく、実際にいざ使うとなったときもそのまま使えて便利ですよね。
また、頭の中でいきなり英文を作れなくても心配しないでください。最初はものすごくゆっくり行ってみたり、書いてみたりしてOKです。
ステップ3. 作成した英文を、何度も口に出して言ってみる
文章が出来上がったら、それを何度も実際に口に出して言ってみてください。そうすることで、実際にその文法事項が使える状況に出合ったときに、よりスムーズに自信を持って言えるようになります。
また、どうしても外で口に出せないと言う場合は頭の中で言うので代用しても良いですが、言語に関する記憶は声に出した方圧倒的に定着率が高いため、やはり声に出すのが一番です。
そして、この際に重要なのは、自分がその英文を実際に使っているところをものすごく強くイメージして言うようにすることです。そうすればするほど、実際に使うときパッと素早く、頭の中にその文法事項が浮かぶようになります。
この3つのステップを全ての文法事項に対して行いましょう!
2か月間の学習計画
ここまで、具体的な英文法勉強法についてお話しました。
次は今回設定した2か月という期間の中で、どのように学習を進めるべきかをお話します。以下の計画は一日3時間の学習を仮定していますので、もし仮に一日6時間取れるのであれば半分の時間で済みますし、一日1.5時間しか取れないのであれば倍の時間がかかると考えてください。
そして、学習スタート時点の英語力は中学英語レベルを仮定しています。つまりもっと分かっていることが多ければ当然より少ない時間を要すると思ってよいでしょう。
それでは早速見ていきましょう。
1~30日 理解重視でじっくり1周
まずは1か月じっくりかけて理解することを意識しながら1周しましょう。
行うことは先ほどの3つのステップのみです。
つまり
【ステップ2】理解した文法事項を使って、実際に文章を作成する
【ステップ3】作成した英文を、何度も口に出して言ってみる
ですね。その中でも特にステップ1が、自分の理解をとにかく深める上で重要なので、ステップ1に多くの時間をかけましょう。分からない用語等の不明点を調べる作業も、この1か月でほぼ全て終わらせるようなイメージでいてください。
また、不明点をインターネット等で調べてクリアにしたら、それは必ず直接文法書に書き込むようにしてください。2周目以降にまた同じ部分が分からなくなってしまっても、そこに調べた情報が書き込まれていれば、再度調べる必要がなくなります。人間忘れる生き物ですので、調べる度に書き込むことは習慣づけるようにしてください。
ちなみにノートではなく文法書に直接書き込む理由は、2つあります。
1つはノートに書くと文法書に書いている情報を再度書く必要が出ることが多くその分作業効率が悪くなってしまうこと。2つ目は情報が文法書とノートという2つの場所に存在することになるためその文復習が非効率になるからです。単語も文法も直接書き込むのが基本形です。
31~45日 暗記とスピードを意識して1周(2周目)
この時点ですでに理解重視で1周しているため、文法書に書いている内容は全て理解した状態になっているはずです。
しかし、理解重視だったため、まだ内容は覚えていないかもしれません。それでも全く問題ありません。
文法知識の暗記は2周目からドンドン行くからです。2周目は、内容理解に時間がかからないため、2週間で1周するようなイメージで進めていきましょう。行うことは先ほどと同じ基本の3ステップですが、ステップ2とステップ3、つまり文章の作成と、それを使用することにより多くの時間を割きながら、文法知識を脳と身体に染み込ませていきましょう。
この文章作成に力を入れるのがこの2周目が初めてなので、まだまだ慣れておらず、思うように作れなかったりして、時間がかかることもあると思います。
しかしこのハードルを2周目の段階で越えておくと、3周目以降がぐっとスムーズになりますので、忍耐強く進めていきましょう!
46~53日 さらにスピードを速くして1周(3周目)
3周目に入る時には、文法書の内容を全て理解し、かつ一度はじっくりと文章作成と実際の使用を経験しているため、学習の3ステップにしっかりと精通している状態が出来上がります。
ここまでくれば、3周目はこの3ステップを1週間というよりスピーディなペースで完了させることで、文法知識を単なる知識ではなく、アクティブに使用できる生きたスキルに変換していきましょう。
54~60日 最終確認の意味も込めて1周(4周目)
残りの約1週間の期間では仕上げの1周を3周目と同様の要領で行います。
見落としていた知識はないか、自分の苦手な分野は残っていないかなど、色々と自分の弱点も確認しながら、ラストスパート、走り抜けましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はかなり具体的に英文法の勉強法についてお話ししました。
1日3時間確保して、あの3ステップを2か月間継続すれば、どんな場面でもどんな試験でも通用する確固たる文法知識を手に入れることができるはずです。あとは皆さんのやる気次第です。
今回を機にしっかりと学習にコミットして、成果を上げられるよう、頑張っていきましょう!それでは。